蓄電池は災害時に本当に役立つ?停電時の準備や必要な機能について
電気が当たり前のように供給されている現代社会では、電気がない生活に対する耐性が低く、自然災害停電時には大混乱が予想されます。
夏場に冷蔵庫が停止すると食材が傷んでしまいますし、冬場に暖房器具が使えないと寒さに耐えなければなりません。
そんな時に家庭用蓄電池があれば非常用電源として大きな助けになります。蓄電池にためた電気を利用して照明や冷蔵庫、エアコン、ヒーターを使い続けることができます。
また、スマートフォンやパソコンなどの情報通信機器の充電も必要ですが、ポータブル充電器では長期間の停電には対応できません。
そのような状況でも、設置型の家庭用蓄電池が頼りになります。停電時に快適な生活を送るためには、設置型の家庭用蓄電池は欠かせない存在と言えるでしょう。
今回は、設置型の家庭用蓄電池が災害時にどのように役立つのか、どんなものを選んだらいいのかを詳しく解説します。
災害時における蓄電池の最大のメリット
災害対策として家庭用蓄電池を導入する最大のメリットは、停電時でも家庭の必要な部分に電力を供給できることです。
蓄電池に蓄えられた電力を利用することで、照明や通信機器、冷蔵庫などの必要最低限の電力を確保し、生活を継続させることができます。
特定負荷タイプや全負荷タイプなど、用途やニーズに合わせた蓄電池を選ぶことで、停電時でも普段と変わらない暮らしを送ることができ、災害時でも安心して快適に過ごすことができます。
また、ポータブル蓄電池が限られた容量しか持っておらず、長期間の停電には対応できないのに対し、設置型の家庭用蓄電池は家庭の電力需要を十分に供給できるので、停電時には快適さを維持できるでしょう。
過去の災害時における停電時間
- 東日本大震災(2011年):被災地域によって異なるが、数日から数週間に及ぶ停電が発生した地域もあった。
- 2020年:九州地方を襲った台風10号は、停電被害も甚大で、九州電力管内では最大約48万戸、四国電力管内では最大約13万戸、中国電力管内では最大約7万戸の停電が約1週間程度発生。
- 北海道地震(2018年):震源地周辺では、約295万戸が停電し最大で1週間以上の停電が発生した。
- 西日本豪雨(2018年):台風21号で約180万戸が停電。一部地域で数日間の停電が発生した。
- 熊本地震(2016年):被災地域によって異なるが、数日間から1週間程度の停電が発生した地域もあった。
- 台風15号による千葉県房総半島の停電(2019年): 約100万戸以上が停電し、一部地域では停電が数週間に及んだ。
- 新潟県中越地震(2004年):震源地周辺では最大で1週間以上の停電が発生した。
これらの事例からもわかるように、災害時の停電は被災地域や災害の種類によって異なりますが、最大で数日から1週間以上にわたって発生することがあります。
災害時には電力供給が不安定になることがありますが、蓄電池を導入することで停電時でも安定した電力供給を確保できます。
日本は災害が多い国ですが、そのような状況に備えて家庭用蓄電池を導入することは、重要な選択肢と言えるでしょう。
災害時にも安心な蓄電池の選び方5つのポイント
災害時にも安心な家庭用蓄電池を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
家庭用蓄電池はお客様のニーズに合わせて、細かく機能が分かれていますので、停電時にどのように電気を使いたいのかをよく考え、ニーズにマッチした蓄電池を選ぶようにしましょう。
また、停電時に家庭で必要な最低限の電力量を把握することが重要です。これにより、適切な蓄電容量を選択できます。
さっそく、災害時でも安心して利用できる家庭用蓄電池を選ぶために必要なポイントを詳しく見ていきましょう。
➀200V対応か確認する
家庭用蓄電池を選ぶ際には、まず200V対応かどうかを確認しましょう。200V対応の蓄電池は、家庭でよく使用されるエアコンやIHクッキングヒーターなどの高出力家電製品を使用する際に重要です。
高出力家電製品を使用したい場合、通常のコンセントからの供給では十分な電力が得られないことがあります。そのため、200V対応の蓄電池を選ぶことで、停電時でもこれらの家電製品を安全に使用することができます。
停電時には特に、エアコンやIHクッキングヒーターなどの使用が必要になる場合があります。これらの家電製品は、快適な生活を送る上で欠かせないものです。
200Vが必要な家電とは?
100V | 200V |
---|---|
テレビ | エアコン |
冷蔵庫 | IHクッキングヒーター |
洗濯機 | エコキュート |
照明 | 食洗器 |
電子レンジ | 業務用エアコン |
掃除機 | 電動工具 |
炊飯器 | |
トースター | |
電気ポット |
②定格出力を確認する
家庭用蓄電池の定格出力とは、蓄電池が供給できる最大の電力量を示す指標です。
定格出力は、一般的にはキロワット(kW)で表され、蓄電池が一定時間(通常は1時間)に供給できる最大電力を示します。蓄電池の定格出力が高いほど、より多くの電力を同時に供給できるため、大容量の家電や機器を動作させる際に有用です。
定格出力は、蓄電池の設計や構成要素によって異なります。一般的な家庭用蓄電池の定格出力は、3~5kW程度です。
蓄電池の定格出力を選択する際には、家庭で使用する電化製品の消費電力や、同時に使用する機器の数などを考慮し、適切な容量を選択することが重要です。
③特定負荷・全負荷タイプかを確認する
停電時にどの機器を使用するかによって、特定負荷タイプと全負荷タイプのどちらが適しているかを判断します。
特定負荷タイプは、停電時に必要な負荷のみを選択して電力供給を行うタイプです。例えば、照明や通信機器などの必要な機器のみを運転することができます。
一方、全負荷タイプは、家庭全体の負荷を電力供給するタイプです。家庭全体の電力を確保することができるため、停電時でも快適に過ごすことができます。
どちらのタイプが適しているかは、停電時の使用状況やニーズによって異なりますので、十分に検討することが重要です。
それぞれのタイプについて詳しく解説します。
特定負荷タイプ
あらかじめ決めておいた特定のエリアにのみ電気を送ることができます。ブレーカーの中の1~2回路に接続します。
停電時は、リビングの照明や冷蔵庫、連絡手段の確保のためのスマートフォンの充電、さらには災害情報を得るためのテレビなど、必要最低限の機器を使用します。このような場合には、特定負荷タイプが適しています。
特定負荷タイプであれば、電気を細く長く使うことができます。
全負荷タイプ
家中全てのエリアに電気を送ることができます。家中のどの部屋の照明も、どの場所のコンセントも使うことができます。
停電時でも、普段と変わらない暮らしを送ることができるので、もしもの時も安心して快適に過ごすことができますが、蓄電池にためた電気の消費量も多くなるので、災害時など電気の復旧の見通しが立たないような場面では、電気の使い過ぎに気を付ける必要があります。
また、全負荷タイプの場合、消費する電力量が多く、蓄電池の容量が4~5kWhでは心もとないため、一般的には10kWh以上の容量を選ぶことが推奨されます。
④蓄電容量を確認する
1日の電力消費量の目安
1年間の単純平均では、一般的な4人家族の1日の電力消費量は約10kWh前後です。ただし、夏季や冬季などの時期によって1日の電力消費量は異なります。
夏場の暑い日にエアコンなどの空調設備を利用すると、1日に利用する電力消費量は15kWh程度に上がることがあります。
コストと効果のバランスが重要
蓄電池の容量は大きいほど停電時には安心ですが、価格もそれに比例して上昇します。
容量5kWh前後の蓄電池の価格相場(工事費込み・税抜き)は100~150万円程度ですが、容量10kWhを超える蓄電池の価格相場(工事費込み・税抜き)は180万円を超えることがあります。
コストと効果のバランスを考慮しつつ、最適な容量を選択することが重要です。また、太陽光発電と蓄電池の容量を適切に調整し、システム全体としての効率を高めることが重要です。
電池バンクでは、蓄電池の選定や設置に関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
⑤自動でモード切り替えができるかを確認する
停電が起きたとき、蓄電池の電気を家庭で使えるようにするために、人の手で操作しなければならない機種と自動でモード切り替えができる機種があります。
手動操作が必要な場合、いざという時に操作方法がわからず、停電時に蓄電池を使えなかったというケースもありますし不便ですね。災害時に慌てないために、停電時の操作が簡単なことを蓄電池の選択基準にするのもおすすめです。
自動で自立運転モードに切り替えができる場合は、停電が発生したら約5秒を目安に蓄電池からの放電に切り替わります。停電から復旧したら、手動で連系運転モードに戻すタイプが一般的です。
手動で行う場合は、停電が発生したらモニターで連系運転から自立運転モードに切り替えてください。
一般的な方法では「主電源ブレーカー」と「太陽光発電ブレーカー」をオフにすることで自立運転モードに切り替えますが、機種によっては異なる場合もあります。詳細は蓄電池の取扱説明書をご確認ください。
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停電時に蓄電池をスムーズに使用するためのポイント
夜間などに停電が発生すると、慌ててしまったり懐中電灯をすぐに用意できなかったりするかもしれません。
自立運転モードへの切り替えが手動の場合、蓄電池の使い方がわからない、暗闇の中で操作ができないなど、実際に使用できないという可能性もあるのです。
非常時に困らないように、普段から設定を確認しておきましょう。蓄電池の使い方でご不明なことがあれば、お気軽に電池バンクへお問い合わせください。
知っておく!蓄電池のみで電気が使える時間
前述した通り、家庭用蓄電池には、停電時の電力供給方法によって、特定負荷タイプと全負荷タイプの2種類があります。
特定負荷タイプは、停電時にあらかじめ決めておいた特定のブレーカー1~2箇所に電力を供給し、長時間にわたって使用できるようにします。
一方、全負荷タイプは、停電時でも家庭全体に電力を供給できますが、使用可能な時間は短くなります。
容量5kWhの蓄電池を導入した場合、特定負荷タイプと全負荷タイプでは、どれくらいの時間電気を使用できるのかを比較してみましょう。
停電時、特定負荷のケース
先ずは1日の使用電気量を把握しましょう。1日の電力量は、使用する電化製品の消費電力量(ワット)と使用時間(時間)を掛け合わせて足し合わせることで計算できます。
停電時には、あらかじめ決めておいたブレーカー1~2箇所にのみ電気を送ることができます。
例えば、3~5人暮らしに使えるサイズ(450L程度)の冷蔵庫33W、リビングのLED電球照明44W、65型テレビ188W、スマートフォンの充電器15Wの消費電力とします。
冷蔵庫は基本電源を切ることがないので24時間、仮に照明を5時間、テレビを3時間、携帯の充電を3時間使用した場合の1日の電力量は以下のように計算できます。
- 冷蔵庫の消費電力量:33W × 24時間 = 792Wh
- LED電球照明の消費電力量:44W × 5時間 = 220Wh
- テレビの消費電力量:188W × 3時間 = 564Wh
- スマートフォン充電器の消費電力量:15W × 3時間 = 45Wh
1日の電力量は、792Wh(冷蔵庫) + 220Wh (照明)+ 564Wh(テレビ) + 45Wh(スマートフォン充電器) = 1,621Whとなります。
各電化製品の消費電力量を計算し、足し合わせることで1日の電力使用量(1,621Wh)を求めることができました。
電気を使用できる時間は、蓄電容量:5,000Wh(5kWh)÷ 1日の電気使用量:1,621Wh = 3.08日となります。
特定負荷型で最低限の電化製品を使用した場合、5kWhの蓄電池で約3.08日間電気を使用できることが分かりました。
停電時、全負荷のケース
全負荷は停電時、家中全てに電気を送ることができ、普段通りの生活を送ることができます。
冷蔵庫、テレビ、スマートフォンの充電は、停電時の電気の送り先を特定の箇所に絞った場合と変わらないのでそのまま計算します。
さらに、特定負荷に加え次の電化製品を使用するとし、消費電力を次の通り設定します。
- パソコン100W
- 炊飯器150W
- IHクッキングヒーター1,700W
- エアコン500W
- LED電球照明88W(全ての部屋で使えるので仮に2部屋分とします。)
以下は、それぞれの使用時間を、パソコン5時間、炊飯器1時間、IHクッキングヒーター1時間、エアコン3時間とした場合の電気使用量です。
パソコンの消費電力量:100W × 5時間 = 500W
炊飯器の消費電力量:150W × 1時間 = 150W
エアコンの消費電力量:500W × 3時間 = 1,500W
LED電球照明の消費電力量:88W × 5時間 = 440W
1日の電力量:792W(冷蔵庫) + 440W (照明)+ 564W(テレビ) + 45W(スマートフォン充電器)+ 500W(パソコン) + 150W(炊飯器) + 1,500W (エアコン) = 3,991W
1日の電力使用量は3,991Wということが分かりました。
電気を使用できる時間は、蓄電容量:5,000Wh(5kWh)÷ 1日の電気使用量:3,991W = 1.25日となります。
この場合、特定負荷と比べて特に制限なく電化製品を使用できますが、使用できる時間が大幅に短くなります。
災害時は節電を心掛ける
家庭用蓄電池の容量には限りがあるため、必要以上に使ってしまうと、本当に必要な時に電気を使用できなくなる可能性があります。
大規模な災害などにより、停電が長引くことが予想される場合は、蓄電池の容量が限られていることを考慮し、制限なく使用できる全負荷タイプの蓄電池を使用する場合は特に、節約的な使用を心がけることが重要です。
災害時に蓄電池を活用する前の準備
蓄電池を活用することで、災害時にもバックアップ電源として安心して電力を利用できるようになりますが、その前に適切な準備が必要です。
具体的にどんな準備が必要なのか見ていきましょう。
災害時に使うであろう家電の消費電力を計算しておく
以下は、一般的な家電製品の種類とそれぞれの出力(W)の一例です。それぞれの出力(W)数に、使用時間を掛けることで、1日の使用量を算出できます。
ただし、使用する具体的な家電製品によって異なるため、正確な出力は製品の仕様書を参照することをお勧めします。
- 冷蔵庫:100-800W
- エアコン:500-4000W
- 電子レンジ:600-1500W
- 照明(LED電球):5-20W
- テレビ:50-400W
- コンピューター:50-500W
- 洗濯機:300-500W
- 掃除機:500-1500W
なるべく満充電にしておく
家庭用蓄電池を災害対策として導入する際は、蓄電池をできるだけ満充電の状態に保ちつつ、適切な範囲での使用を心がけることが重要です。
また、台風など災害が予測される場合には、非常用モードに切り替えて満充電を優先し、必要に応じて手動で充電操作を行いながら停電に備えることも大切です。
これにより、停電時に備えた蓄電池の効果的な活用が可能となり、より安心して災害に備えることができるでしょう。
停電が起きたときに太陽光発電と蓄電池の自立運転に関して
停電時に太陽光発電は電力を供給し、蓄電池はその電力を貯める役割を担います。太陽光発電と蓄電池それぞれの自立運転について解説していきます。
太陽光発電の自立運転
停電時に蓄電池を単体で使用する際の使い方や制限について詳しく説明します。
多くの蓄電池システムでは、停電時に自動的に自立運転モードに切り替わる設定がありますが、一部の機種では手動で切り替える必要があります。
蓄電池の自立運転モードに切り替える手順は、使用している機種やメーカーによって異なりますので、取扱説明書を参照して正確な手順を確認してください。
蓄電池を単体で使用する場合、停電時にどの家電をどれくらいの時間使用できるかは、蓄電池の容量や家電の消費電力によって異なります。
一般的に、蓄電池の容量が大きいほど、より多くの家電をより長い時間使用することができます。また、使用する家電の消費電力が大きいほど、使用できる時間が短くなります。
- 自立運転用コンセント」(停電時に太陽光発電からの電気が使える専用コンセント)の位置を確認します。
これは、パワーコンディショナ本体に付属している場合がありますが、別の場所に設置されていることもあります。 - 取扱説明書を読み、自立運転モードへの切り替え方法を確認します。
- 「主電源ブレーカー」をオフにします。
- 「太陽光発電ブレーカー」をオフにします。
- 「自立運転モード」に切り替えます。
- 使用したい家電を「自立運転用コンセント」に接続して使用します。
停電時には、自立運転モードで合計1,500Wまでの家電を使用できます。具体的には、電気ポット(900W)、携帯電話充電(10W)、テレビ(475W)、ノートパソコン(65W)、ラジカセ(14W)、冷蔵庫(250W)、電子レンジ(1,300W)などがあります。
停電時に太陽光単体で使用する場合の注意点
停電時に太陽光発電だけで家庭の電力を賄うためには、いくつかの注意点があります。まず、太陽光発電は晴天時に最も効果を発揮しますが、曇りや雨の日は発電量が低下するため、天候に左右されることを考慮する必要があります。
また、停電時には電力を効率的に使用することが重要です。電力を無駄に使わないように、必要最低限の家電や照明器具の使用に留めることが求められます。
太陽光発電だけで家庭の電力を賄う場合は、天候条件によっては電力不足になる可能性があるため、十分な準備と計画が必要です。
蓄電池の自立運転
停電時に蓄電池を単体で使用する際の使い方や制限について詳しく説明します。
多くの蓄電池システムでは、停電時に自動的に自立運転モードに切り替わる設定がありますが、一部の機種では手動で切り替える必要があります。
蓄電池の自立運転モードに切り替える手順は、使用している機種やメーカーによって異なりますので、取扱説明書を参照して正確な手順を確認してください。
蓄電池を単体で使用する場合、停電時にどの家電をどれくらいの時間使用できるかは、蓄電池の容量や家電の消費電力によって異なります。
一般的に、蓄電池の容量が大きいほど、より多くの家電をより長い時間使用することができます。また、使用する家電の消費電力が大きいほど、使用できる時間が短くなります。
停電時に蓄電池単体で使用する場合の注意点
停電中は蓄電池に充電することができないため、一度蓄電池の電力を使い切ってしまった場合は、その後は家電を使用することができません。
そのため、蓄電池を単体で使用する場合は、十分な電力を残しておくか、他の電源を使用して充電できるようにしておくことが重要です。
蓄電池は太陽光発電が無ければ災害時に役立たない?
蓄電池は太陽光発電がなくても災害時に役立つ場合があります。例えば、停電時に電力会社からの電力供給が途絶えた場合、通常は家庭の電力は止まりますが、蓄電池があれば、事前に電力会社から購入した電気を蓄えておき、その電力を使用して家電や照明を一定期間動かすことができます。
深夜電力を購入して蓄電池に貯めることで電気代も安く済ませる事も可能です。
ただし、災害時には通常の電力供給が不安定なため、太陽光発電による充電ができると非常に有用です。
停電時の安定した電力確保には、太陽光と蓄電池の組み合わせがおすすめ
停電時には、太陽光発電だけでは天候や時間帯による発電量の変動からくる電力不足が起こりやすいです。
しかし、蓄電池を組み合わせると、日中の太陽光を利用して家庭内の電力を供給すると同時に、余った電力を蓄電池に充電することができます。
これにより、天候の影響を受けながらも、停電が長引いた際でも夜間に安定した電力供給を維持できます。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、もしもの時により一層安心して快適に過ごすために重要な要素でライフラインを整えてくれます。
定置型の蓄電池ではなく、ポータブル蓄電池じゃダメ?
ポータブル蓄電池も災害時には非常に便利ですが、設置型の蓄電池と比較すると、いくつかの違いがあります。
ポータブル蓄電池の利点は、持ち運びやすいこと、簡単に充電できること、複数のデバイスに充電できることなどが挙げられます。これにより、災害時には携帯電話やライトなどの小型機器の充電に便利です。
一方、設置型の蓄電池は、大容量で長時間の電力供給が可能な点が利点です。災害時には家電や照明を動かすのに適しています。
また、設置型の蓄電池は、太陽光発電などと組み合わせて自立運転を行うことができるため、より長期間の停電にも対応できます。
ポータブル蓄電池は、外出先や非常時の備えとして便利ですが、家庭用の電力供給が必要な場合は、設置型の蓄電池の方が適していると考えられますね。
どちらがより適しているかは、使用用途や予算などによって異なるので、停電時にどの様に電気を使用したいのか、そのためにどれくらいの予算を捻出できるのかをよく考えて選びましょう。
EV車(電気自動車)があれば災害対策になる?何か設備が必要?
EV車は災害対策に役立ちます。停電時にはEV車の大容量バッテリーを家庭の電源として活用できます。これにより、照明や通信機器などの必要な機器を稼働させ、生活を安定させることが可能です。
ただし、EV車を災害対策に活用するには、V2H(Vehicle-to-Home)の設置が必要です。V2Hを使用することで、EV車のバッテリーから家庭内の電気を供給することができます。
V2H(Vehicle to Home)は、自動車(EVやPHEV)のバッテリーを家庭用電源として活用する技術で、「車から家庭へ」という意味です。
このシステムを利用することで、災害時や停電時に自動車のバッテリーを家庭で利用し、必要な電力を確保することができます。これは、停電時などに大変有用な方法ですね。
災害時におすすめの蓄電池のモード・機能
災害や停電に備えて、常に一定の充電量を維持するモードがあります。このモード設定は、災害時に備え安心感を重視する方に向いています。
また、平常時は自家消費優先のモードや、売電優先のモードに設定し運用していても、スマートフォンにアラートが届いた際に、スマートフォンにインストールしたアプリの操作で、万一の停電に備えるモードに切り替えることができる機種もあります。
AI制御機能
設置型蓄電池のAI制御機能は、インターネットを通じてリアルタイムの天候情報や災害情報を取得し、蓄電池の充電を最適化します。具体的には、以下のような方法で情報を活用しています。
- 天候情報の取得:AIは、気象庁や気象情報サービスプロバイダーなどが提供する公開データを利用し、天気予報や現在の気象状況を取得します。これにより、太陽光発電の発電量を予測し、最適な充電量を計算します。
- 災害情報の取得:災害発生時には、地震や台風などの情報を収集し、停電の可能性や被災地域の状況を把握します。これにより、災害発生時には事前に蓄電池を充電し、停電時の電力供給を確保します。
- 自動制御:取得した情報を元に、AIは蓄電池の充電量を制御します。晴れている場合や災害が発生していない場合は、最大限に充電し、停電時や天候不良時に備えます。逆に、天候が悪化している場合や災害が近づいている場合は、蓄電池の充電を最適化して、電力を節約します。
AI制御機能を活用することで、蓄電池の充電を効率的に制御し、停電時や災害時に最適な電力供給を実現しています。
このようなAI機能は、モバイルバッテリーやポータブル電源にはない制御機能ですので、設置型の蓄電池は災害時の備えとして、より安心感を得られるでしょう。
災害対策用で蓄電池が欲しいけど安く手に入れる方法はある?
国や自治体などが提供する補助金や助成金を活用することで、蓄電池の導入費用の一部を補助してもらうことができます。
具体的な補助金の活用方法や条件は地域や制度によって異なりかなり複雑ですので、導入を検討する際には補助金申請の手続きや条件などに詳しい販売店や専門家のサポートを利用するとスムーズです。
豊富な補助金申請の実績を持つ電池バンクに相談することで、最適な補助金活用の方法を提案致します。また、補助金の申請手続きや書類作成などのサポートも行いますので、安心して申請を進めることができます。
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2024年に活用できる蓄電池の補助金を紹介!申請も無償で対応!
まとめ
これまで、災害時の家庭用蓄電池の活用方法や、よりご自宅に適した蓄電池を選ぶための準備、補助金の利用方法などについてお伝えしてきました。
設置型の家庭用蓄電池を活用することで、停電時にも家電や照明を使用できるため、生活のストレスを軽減できます。
是非この機会に家庭用蓄電池を活用して、安心で快適な暮らしを実現してみてはいかがでしょうか。
電池バンクでは、具体的な製品や設置方法についての相談も受け付けています。お気軽にお問い合わせください
記事監修:電池バンク編集部
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