V2Hシステムを主要メーカー別でご紹介
V2Hとは「Vehicle to Home」の略称で、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリーに貯めている電力を、自宅で使えるようにするシステムです。ニチコンは、V2Hシステムのリーディングカンパニーとして、2012年に世界初のV2Hシステムを開発し、2019年には第2世代の系統連系型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」を発売しました。
それ以降、他メーカーでもV2Hの開発が進み、現在ではV2Hのラインナップも増えてきています。
V2Hの主な特徴は、EV/PHEVを家庭用蓄電池として活用できる点です。太陽光発電で発電した電気をEV/PHEVに充電しておけば、電力会社から購入する電力を減らすことができ、電気代の節約につながります。さらに、停電時でもEV/PHEVに蓄えた電力を利用して、電力を供給できるため、災害時の安心・安全にも役立ちます。
導入のメリットは、電気代の節約、災害時の安心・安全などが挙げられます。一方、デメリットとしては、V2H機器の導入費用がかかる、EV/PHEVの車種が限られるなどが挙げられます。
導入を検討する際は、EV/PHEVを所有しているか、設置スペース、予算などを考慮し、ご自身の状況に合ったシステムを選ぶことが大切です。
このページではメーカー毎に販売されている主要なV2Hをご紹介致します。
ニチコンのV2H
EVパワーステーション
ニチコンのV2H「EVパワーステーション」は、スタンダードモデル、プレミアムモデル、プレミアムPlusモデルの3つのラインアップがあります。プレミアムPlusならUPS搭載で停電が起きても約2時間ほどはV2Hの電源が切れずに、ワンプッシュでEVの電気を使用する事が出来るのは非常にありがたい機能です。
また、プレミアム、プレミアムPlusであればスマートフォンから本体を操作する事も可能です。用途や機能、予算に合わせてタイプが選べるのがEVパワーステーションの嬉しいポイントです。
ニチコンのV2H「EVパワーステーション」の製品紹介
トライブリッド蓄電システム
ニチコンのV2H「EVパワーステーション」は、太陽光発電、蓄電池、電気自動車の3つの電源を統合制御するシステムです。ニチコントライブリッドのV2Hスタンド&V2Hポッドは壁掛け式と床置き式の2種類から選択でき、ポッドは、左右どちらにも充放電コネクタが挿せるため、電気自動車の車種や設置場所に合わせて、最適な位置に設置することができます。豊富な対応車種がある事も嬉しいポイントの1つです。補助金対象機種です。
ニチコンの蓄電池「トライブリッド蓄電システム」の製品説明
EVパワー・ステーション VSG3シリーズ
ニチコンのV2H「EVパワー・ステーション VSG3シリーズ」は、V2HシェアNo.1のニチコンからの新商品です。蓄電池はニチコンのESS-E1シリーズを導入する事でスムーズにEVパワー・ステーションと連携出来ます。もしもの停電時はEVから自動で自宅に給電され、自立出力も6kVAとパワフルで、200VのエアコンやIH調理器も使用できます。EV車が大型の蓄電池となるイメージで利用できるのは災害時に安心です。200V/3kWの普通充電に対して最大約2倍のスピードの倍速充電も出来るので、日常的なEV車の利用にも最適なV2Hです。
2024年春発売!
ニチコンの「EVパワー・ステーション VSG3シリーズ」の製品説明
オムロンのV2H
マルチV2Xシステム
オムロンのV2H「マルチV2Xシステム」は、フレキシブルに設置場所が選べる柔軟性とコンパクトな設計です。スタンド・壁掛け、充放電コネクタも左右対応、充放電コネクタのみを離れた位置に取り付け可能で、限られたスペースの中でも駐車スペースに合わせた設置が出来るのは嬉しいポイントです。また、マルチV2Xシステムなら、分電盤に自動切替機能があるので、複雑な切替操作は不要。電気が供給され、停電復旧時も自動で通常運転に戻るので停電時も慌てずに済みます。
オムロンの新商品!マルチV2Xシステムの製品紹介
パナソニックのV2H
eneplat
パナソニックのV2H「eneplat」は、ケーブルの長さが約7.3mあり、柔軟性がある素材なので充電時やケーブル収納時に取り扱いやすくなっています。また、停電時に業界トップクラスの最大6.0kVAまでの電気を使用できるので、停電時も200V家電を使用できるので安心です。太陽光発電と蓄電池の導入後にあとから屋外工事だけでV2Hスタンドを設置する事も可能です。電気自動車と蓄電池を同時に充放電できる事もeneplatの特徴です!補助金対象機種です。
パナソニックのV2H「eneplat」の製品紹介
長州産業のV2H
V2H蓄電システム SMART PV EVO
太陽光発電、蓄電池、そして電気自動車を繋ぎ、家庭のエネルギーを賢く管理するV2Hシステム「SMART PV EVO」。省スペース設計でデザイン性も良くスペースが限られている場所にも向いています。V2Hスタンドを導入していない場合は、太陽光発電と蓄電池の充放電を効率良く連携するハイブリッド蓄電システムとして稼働します。蓄電容量も6.3kWhと12.6kWhの2つの容量があり、太陽光発電システムの発電量を踏まえて選択する事が可能です。補助金対象機種です。
長州産業の新商品!
「V2H蓄電システム SMART PV EVO」の製品説明
シャープのV2H
V2Hシステム
シャープからV2Hの新製品が出ました。太陽光発電と蓄電池にV2Hシステムを導入することで、蓄電池連携型パワーコンディショナが太陽光発電・蓄電池の制御に加え、電気自動車の充放電も制御できるようになり、3連携での自動制御が可能です。変換ロスが生じず、発電した電気を効率良く自家消費でき電気代削減になります。急速充電用の双方向給電が可能なCHAdeMOのコネクタが採用。今後対応車種などが広がっていく想定です。
シャープの「V2Hシステム」の製品紹介
各メーカーの公式カタログ