シャープのパワコンの機能や特徴・価格について
太陽光発電を導入し、長い間安定して電力を供給してきたパワコン。しかし、保証期間が終わり、動作不良や効率低下の兆しが見え始めたとき、多くの方が悩むことでしょう。
卒FITや再エネ規制の変化にも対応しなければならない中、新たなエネルギーソリューションを求める声も高まっています。
シャープのパワコンは、高い信頼性と革新的な技術が融合した製品です。保証切れや故障の悩みを解消し、さらなるエネルギー効率を実現するための選択肢として最適です。
この記事では、シャープのパワコンの特長や価格について詳しく解説します。是非最後までお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。
ページ目次
シャープ(sharp)のメーカー紹介
シャープは、太陽光発電システムの分野で60年以上の歴史を持ち、その長い実績と信頼性によって高い評価を得ています。
同社の製品は、太陽電池モジュールとパワコンが特に優れています。特に、高い発電効率を誇る太陽電池モジュールは、太陽光を効率的に電気に変換することができます。
シャープのパワコンは、トータルソリューションとして提供されています。つまり、シャープ製の太陽光パネルとの組み合わせがスムーズであり、システム全体としての効率や信頼性が高まります。
他社製の太陽光パネルとも接続可能ですが、メーカーであるシャープに問い合わせて互いの製品が適切に接続できるかどうかを確認する必要があります。問い合わせの結果、接続が適切でない場合もありますので、注意が必要です。
シャープのメーカーと製品紹介について詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
シャープパワコン(パワーコンディショナ)が人気の理由
公式サイトより
シャープのパワコンは、高い信頼性と性能により、多くのユーザーから高く評価されています。その人気の理由は以下の特長にあります。
まず、シャープは長年にわたり電子機器を製造してきた実績があり、その信頼性は非常に高いです。パワコンの設計も効率的で、太陽光発電からの電力を最大限に活用することができます。
さらに、シャープのパワコンは、過酷な環境にも耐えられるように設計されており、安定した性能を発揮します。購入後のサポートも充実しており、長期間にわたって安心して使用できます。
これらの特長により、シャープのパワコンは多くのユーザーに選ばれています。以下で、これらの特長について詳しく見ていきましょう。
多回路構成へのシームレスな適合性
4回路対応の設計により、シャープのパワコンは、既存の太陽光発電システムの多回路構成にシームレスに適合します。
入力回路数の重要性
太陽光パネルは、複数のパネルで一つの電気回路を形成し、パワコンに接続されます。
パワコンの「入力回路数」とは、この電気回路を接続できる上限を示すものです。
例えば、20枚の太陽光パネルを5枚ずつで4回路に分けて設置する場合、パワコンの入力回路数が3回路しかないと1回路分が接続できず、その分の発電量が失われてしまいます。
シャープのパワコンで回路再構築の手間を解消
そのため、パワコンの入力回路数が不足している場合、屋根の上で回路を再構築する必要があります。再構築しても新しいパワコンに回路が収まらない場合は、収まらない分だけ発電量が失われます。
シャープのパワコンは4回路対応しているため、既存の回路構成に適応しやすく、最大限の発電量を維持できます。
この高い適応性により、シャープのパワコンは既存の太陽光発電システムを最大限に活用し、エネルギーの無駄を減らすことができます。
長い歴史と実績に裏付けられた信頼性
シャープのパワコンが人気を集める理由は、その長い歴史と豊富な実績に裏打ちされた信頼性と高品質、さらに革新的な技術とデザインによる高性能が挙げられます。
長年にわたり培われた経験とノウハウにより、シャープのパワコンは安定した性能を提供し、多くのユーザーから支持されています。
また、シャープは環境に配慮した製品やサービスの提供にも力を入れており、省エネルギーや新エネルギーの活用を促進する取り組みを積極的に行っています。
これにより、シャープのパワコンを選ぶことで、高性能なだけでなく、環境にも配慮したエネルギーソリューションを実現することができます。
充実した保証制度
シャープのパワコンは、充実した保証制度が魅力の一つです。例えば、既存の太陽光パネルがシャープ製で、有償のまるごと15年保証に加入している場合、保証期間内にパワコンが故障したら、加入時に支払った保証料金のみで修理が可能です。
つまり、太陽光パネル、架台、ケーブル、パワコンなどのシステム構成機器を、保証期間中は何回でも対応してもらえるということです。この制度は、シャープ製太陽光パネルを利用するユーザーにとって非常に魅力的な要素と言えるでしょう。
信頼性の高いシステムを安心して運用できるため、長期間にわたり安定した発電効率を維持できます。
電力を無駄なく活用するオールインワン設計
シャープのパワコンは、電力を無駄なく活用するオールインワン設計が特徴です。従来のパワコンでは、昇圧装置や接続箱を別々に使用するため、電力がそれぞれを通過する際に少しずつロスが生じます。
一般的には、昇圧装置で2~3%、接続箱で0.5%程度のロスがあるとされています。しかし、シャープのパワコンは、昇圧装置や接続箱の機能を内蔵したオールインワン構造を採用しています。
この構造により、発電した電力が各機器を通過する際のエネルギーロスが発生しません。つまり、オールインワン構造のパワコンを使うことで、電力のロスを最小限に抑え、効率的に活用することができます。
これにより、より多くの電力を効率よく利用することが可能となり、電気代の削減や環境への負荷軽減につながります。
屋根面ごとの発電量を最大限に活用
オールインワン構造のパワコンは、日の当たり方が異なる屋根面ごとに発電する電力を最大限に取り込むことができます。これにより、各屋根面で効率よく発電された電力を無駄なく活用できます。
一方、昇圧装置や接続箱機能を内蔵していない従来のパワコンは、異なる屋根面からの電力をまとめて変換するため、電力ロスが発生しやすくなります。
しかし、オールインワン構造のパワコンは各屋根面の発電量を最大限に活用することで、効率よく電力を供給することができます。
このように、シャープのパワコンは屋根面ごとの発電量を最大限に活用し、効率的な太陽光発電を実現します。それにより、より多くの電力を効率的に利用することが可能となり、電気代の削減や環境への負荷軽減につながります。
静かな運転音で快適な生活環境を実現
シャープのパワコンは、近隣の生活環境に配慮した設計で、運転音を27~41dBに抑えています。これは図書館の静けさに匹敵するレベルで、日常生活の中でほとんど気になりません。
この静かな設計により、住宅街や集合住宅でも、運転音を気にせず安心して使用できます。また、夜間や早朝など、特に静けさが求められる時間帯でも、運転音が気になることなく快適な環境を維持できます。
これにより、ご家族だけでなく、近隣住民の方々にも安心して使用していただけます。
この静かな運転音は、シャープのパワコンが周囲の環境にやさしく配慮した製品であることを示しています。
ご自宅や近隣住民との共生を大切にされる方にとって、この特長は非常に魅力的なポイントと言えるでしょう。
シャープのパワコン製品紹介
シャープのパワコンには、屋外用JH-55KF4B、屋外・屋内兼用のJH-55NF3、JH-40NF2があります。
いずれも蓄電池連携型パワコンで、太陽光発電システムの心臓部として、エネルギーの変換効率を最大限に高め、蓄電池や電気自動車(EV)との連携機能を提供することで、電気代の削減や非常時の電力供給に大きく貢献します。
以下に、それぞれのモデルの詳細を紹介します。
シャープJH-55KF4Bの機能と特徴
シャープのJH-55KF4Bは、太陽光発電システムと蓄電池に対応しており、屋外での設置に適しています。
本体内蔵の冷却ファンやアルミニウムを多用した筐体で高い放熱性を実現しているため、本体の温度上昇による運転抑制を軽減し、真夏日でも効率よく運転します。
さらに、対応する電力モニターまたはクラウド連携エネルギーコントローラ(JH-RV11)と組み合わせて設置することで、出力制御にも対応します。
蓄電池連携型パワーコンディショナJH-55KF4Bの仕様
- 定格出力:5kW(力率1.0/0.95時)
- 変換効率:5%(力率1.0/0.95時)
- 入力回路:4回路
柔軟な設備の拡張・増設が可能
シャープのJH-55KF4Bは、蓄電池連携型パワコンを最初に設置し、後から蓄電池を追加することが可能です。
また、最初に6.5kWhの蓄電池を設置し、後で13.0kWhに増設することもできます。これにより、初期コストを抑えつつ、将来的な電力需要の増加や停電対策に柔軟に対応することができます。
蓄電池を後から追加することで、発電した電力を効率よく貯蔵し、必要な時に使用することができます。これにより、昼間に発電した電力を夜間や天候の悪い日でも利用できるため、電力コストの削減につながります。
また、停電時に備えて、必要な容量を後から追加できるため、安心して生活することができます。さらに、後から増設する際には、最新の蓄電池技術を導入できるため、常に最先端の設備を維持できます。
太陽光発電でEVを充電
EV充電用のコンセントを設置すれば、太陽光発電でEVを充電することができ、通常時には電気代の削減にもつながります。
この取り組みは、自宅でクリーンな再生可能エネルギーを活用する良い方法であり、日常の充電をより持続可能なものにすることができます。
自宅での太陽光発電によるEV充電は、生活スタイルに合わせた持続可能なエネルギー利用の一環として注目されています。
今後も、より多くの人々が太陽光発電を活用してEVを充電することで、環境への負荷を軽減し、持続可能な社会の実現に向けて一歩を踏み出すことが期待されています。
4回路入力で既存の太陽光発電システムに容易に対応
4回路入力のパワコンは、既存の太陽光パワコンと置き換える際に容易です。既設の太陽光発電システムの回路数が多い場合、新しいパワコンの入力回路数が太陽光の回路数より少ないと、既存の回路を再構築する必要があります。
回路を再構築しても新しいパワコンに回路が収まらない場合、いくつかの回路を廃棄する必要が生じ、太陽光発電システムの性能が低下する可能性もあります。
しかし、4回路入力のパワコンを使用することで、既存の回路構成に柔軟に対応できるため、このような問題を回避できるのです。
緊急時も安心の電力供給
停電時にも安心して電力を供給できるのが、シャープのパワコンの特長の一つです。このパワコンは家中全てに電気を供給できるほか、エアコンなどの200V電源にも対応しているため、普段と同じ生活を送ることができます。
これにより、停電時でも生活の安定性が保たれ、不安を軽減できます。
さらに、コンセントの差し替えが不要なので、緊急時でも安心して使用することができます。停電時の混乱やストレスを最小限に抑えることができるでしょう。
ただし、蓄電池に貯めた電気を使い過ぎると、電力供給が途切れる可能性があるため、注意が必要です。適切な電力管理を行い、節電意識を持つことが重要です。
シャープJH-40NF2とJH-55NF3の機能と特徴
シャープのJH-40NF2とJH-55NF3は、自宅の停電時でも家中丸ごとに安定した電力供給が可能なパワコンです。
これらの製品は、太陽光発電システム、蓄電池、そして電気自動車(EV)との連携により、発電した電力を効率的に自家消費できる特長を持っています。
重塩害環境に対応する汎用パワコン
シャープのJH-40NF2とJH-55NF3は、重塩害環境にも対応する汎用パワコンです。これらの製品は、屋内と屋外の両方で使用できるため、さまざまな環境に柔軟に対応することができます。
さらに、電力モニターやクラウド連携エネルギーコントローラ(JH-RV11)と組み合わせることで、出力制限などの機能を活用して安定した電力供給を実現します。
ただし、重塩害地域では、蓄電池は屋内に設置する必要があります。蓄電池を重塩害地域で屋内に設置する場合は、専用の金具を使用して適切に設置する必要があります。
緊急時も安心の電力供給
JH-55KF4Bと同様、JH-40NF2・JH-55NF3も停電時に家庭全体に電力を供給し、エアコンなどの200V機器も使用可能です。
蓄電池連携型パワーコンディショナ JH-40NF2の仕様
- 定格出力:0kW(力率1.0/0.95時)
- 変換効率:0%(力率1.0/0.95時)
- 入力回路:2回路
蓄電池連携型パワーコンディショナJH-55NF3の仕様
- 定格出力:5kW(力率1.0/0.95時)
- 変換効率:0% (力率1.0時)/ 96.5%(力率0.95時)
- 入力回路:3回路
柔軟な設備の拡張・増設
生活スタイルの変化に合わせて、後からEV用コンバータや蓄電池を設置したり増設したりすることが可能です。
太陽光発電、蓄電池、そして電気自動車(EV)を連携させることで、発電した電気を効率的に自家消費できるため、電気代を削減できます。
EVと連携するためには、別途EV用コンバータ(JH-WE2301)が必要です。また、V2H(Vehicle to Home)機能を活用することで、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の大容量電池を家庭の電力として利用することができます。
これにより、停電時などにも安定した電力供給を受けられるため、快適で安心な生活環境を実現できます。
初期に必要なコストを抑えつつ、将来的な電力需要の増加や停電対策に柔軟に対応できるため、長期的なコスト面でのメリットがあります。
シャープパワコンの価格
以下に、シャープの屋外仕様および屋外・屋内兼用の蓄電池連携型パワコンの価格を示します。
パワコンの取り付けには工事費用もかかります。工事費用など、詳細については電池バンクまでお問い合わせください。
他メーカーではパワコンのモニターの有無を選べますが、シャープのパワコンは交換は、初期設定をモニターで行う必要があるのでその分価格は高くなります。
また、設置場所が屋外だったり、屋内に設置する場合も既設のパワコンの設置場所ではスペースが足りずに設置場所が現在と異なる場合は追加の費用も発生する事があります。
シリーズ名 | 税抜き価格 (工事費込み) |
---|---|
屋外仕様(蓄電池連携型)JH-40NF2の価格 | 50-60万円 |
屋外・屋内兼用(蓄電池連携型) JH-55NF3の価格 | 50-60万円 |
屋外・屋内兼用(蓄電池連携型)JH-55KF4Bの価格 | 50-60万円 |
シャープのパワコンなら電池バンクで!
シャープのパワコンは、発電した電力を高効率で変換し、安定した電力供給を実現する特徴があります。
また、4回路対応の機種は、既存の太陽光発電システムの多回路構成に柔軟に対応できるため、既設の太陽光発電システムと接続しやすく、パワコン交換時にお勧めです。
長い歴史と豊富な実績に裏打ちされた信頼性と高品質が特徴であり、革新的な技術とデザインによる高性能も魅力的なシャープのパワコン。
初期の導入費用を抑えて、段階的に設備を増やしていける柔軟さも自家消費を増やしていこうと考える卒FITの方には嬉しい点ですね。
気になる製品やサービスについての詳細やお問い合わせは、ぜひ電池バンクにご相談ください。専任のアドバイザーが丁寧にご案内いたします。
記事監修:電池バンク編集部
過去7千件を超える施工実績を有し、
その経験と知識を元に、
太陽光・蓄電池・V2H等のお役立ち情報を発信しています。
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