塩害・重塩害地域でも導入可能なおススメの蓄電池とメーカーをご紹介
海沿いに住む方には何かと困る「潮風による塩害」。
潮風を身近で感じられる体験としては、海辺に遊びに行くと肌がべたべたする事があります。
その塩分を含む潮風が住宅のコンクリートや設備を劣化させて機能を低下させる原因となりますので、海沿いの塩害エリアでは蓄電池も塩害対応が必須となります。
ただし、一概に塩害といっても海からの距離などの定義がありますので、
このページでは塩害の定義や、塩害の対応策、塩害エリアでも設置可能な商品などをご紹介致します。
各メーカーに電池バンクのアドバイザーが直接ヒアリングした結果をご紹介しますので是非最後までご覧ください。
塩害地域ってなに?蓄電池にどういう影響があるの?
まずはじめに、塩害地域の定義やと塩害地域では蓄電池にどのような影響があるのかを分かりやすく説明します。
塩害地域の定義
下記は外海からの距離や潮風の影響を含め各エリアの定義を表にしたものです。
※ニチコンHP参照
内海では外海に比べて波風が少ないので外海よりも重塩害エリアが少なくなっています。 注意点としてはあくまで定義の参考値の為、蓄電池を導入時は自宅が位置する周辺環境も加味して蓄電池の器機を選定しましょう。 蓄電池の導入場所が塩害地域だったとしても重塩害対応の蓄電池を検討する事もおすすめ致します。
※塩害・重塩害の定義はメーカーによって異なる為、まずは電池バンクにご相談下さい。
外洋:日本海や太平洋(瀬戸内海湾内以外)
地域 | 潮風 | 海岸からの距離 | ||
---|---|---|---|---|
0〜300m | 300〜1,000m | 1,000m~ | ||
内海に面する地域 | 当たらない | 塩害地域 | 一般 | |
当たる | 重塩害地域 | 塩害地域 | 一般 | |
外海に面する地域 | 当たらない | 重塩害地域 | 重塩害地域 | 塩害地域 |
当たる | 重塩害地域 | 重塩害地域 | 塩害地域 |
塩害エリアに塩害対応していない蓄電池を設置するとどうなる?
塩害に対応していない蓄電池を塩害エリアに設置すると、長い間かけて腐食と錆びが発生して最終的に故障の原因となります。
下記は塩害対策をしていない蓄電池を塩害地域に置いた場合に懸念される事象です。
- モジュールや端子などの金属部品が錆びて、雨水やほこりの侵入等により電子回路に影響を及ぼし動作が停止する
- 本体や台座が腐食し機器のバランスが崩れて倒れてしまう
- 台風などの強風によって海水を直接浴びることがある立地の場合、基盤のショートを起こす可能性がある
沖縄県や離島地域では海風を遮るものが少なく、距離の基準以上に潮風の塩分濃度が高く、塩害の影響を受けやすくなります。
その為、塩害対策をしないと時間の経過とともに故障する可能性が高くなるため、塩害対策は必須と言えます。
電池バンクでは沖縄からのお問い合わせも頂いておりますので、沖縄や離島でも設置可能な蓄電池を下記にて紹介させて頂きますので、沖縄・離島にお住いの方も是非参考にしてみて下さい。
蓄電池メーカーに直接ヒアリング】塩害・重塩害地域でも設置可能な蓄電池のご紹介
メーカー | ニチコン | ニチコン2 | ニチコン3 | テスラ | 京セラ | オムロン ・長州産業 | シャープ | スマートソーラー | ジンコソーラー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
機種 | ・U4M1・U4X1 | H2L1 | トライブリッド | パワーウォール | エネレッツァ | ・マルチ蓄電プラットフォーム ・スマートPVマルチ | クラウド蓄電システム | ・ハイブリッドシステムT ・ストレージシステムT | SUNTANK |
塩害 ※海岸から300m以上の場所 (オムロンは500m以上) | 〇 ※内海は設置可。直接潮風が当たらない場所に限る | 〇 ※内海は設置可。直接潮風が当たらない場所に限る | 〇 ※内海は設置可。 直接潮風が当たらない場所に限る | 〇 | 〇 ※PCS・蓄電ユニット ともに屋内設置 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
重塩害 ※海岸から300m以内の場所 | × | × | × | 〇 ※直接潮風が当たらないこと | 〇 ※PCS・蓄電ユニット ともに屋内設置 | 〇 ※重塩害仕様品で対応可 ※蓄電ユニットは屋内設置 | 〇 ※蓄電ユニットは屋内設置 | 〇 ※重塩害カバー必須 | 〇 ※直接潮風が当たらないこと |
沖縄・離島 | × | × | × | 〇 ※直接潮風が当たらないこと | 〇 ※PCS・蓄電ユニット ともに屋内設置 | 〇 ※重塩害仕様品で対応可 ※蓄電ユニットは屋内設置 | 〇 ※蓄電ユニットは屋内設置 | 〇 ※重塩害カバー必須 | 〇 ※直接潮風が当たらないこと |
寒冷地対応として、一番望ましいのは蓄電池とパワーコンディショナーを両方屋内設置する事です。
ただし屋内設置が出来ない蓄電池や、屋内設置できるけど屋内に設置するスペースが無い場合などは物理的に難しい選択となります。
また、既に寒冷地でも寒冷地非対応の蓄電池を導入してしまった場合は、
➀屋外から屋内設置に切り替える
➁新しい寒冷地対応の蓄電池に買い替える
➂カバーを付ける
という選択肢がありますが、②は現実的ではなく、➀も既設の蓄電池が屋内設置負荷の場合は難しい選択肢となります。
➂は冬場は良いですが、夏場の猛暑時に蓄電池の温度が上がりすぎて停止する可能性もあるので一長一短です。
その為、初期の導入時に慎重に機種を検討していきましょう。
重塩害地域におすすめの蓄電池ランキング
これまで塩害の定義や設置可能な蓄電池を紹介してきましたが、電池バンクが重塩害地域での設置条件を踏まえておすすめの蓄電池ランキングを作りました。
初めから重塩害対応している蓄電池や重塩害カバーを追加する事で対応となる蓄電池、室内設置をすることで重塩害に対応するなど各蓄電池で特色がありますが、重塩害カバーなどは別途で費用も発生する為、その点も踏まえてランキング化しています。
1位 テスラパワーウォール
Powerwallの塗装は、重塩害対応!スタイリッシュなデザインと併せて大人気の蓄電池です!
沖縄や離島にも設置可能で、直接潮風が当たらない場所であれば屋外設置が可能です。
塗装が重塩害タイプになっているので、蓄電池ユニットを屋内に設置する必要性が無く、設置条件が少ない事でランキング1位に選びました。
2位 ジンコソーラー SUNTANK
ジンコソーラーのSUNTANKは重塩害に設置する場合、パワコンは屋外・蓄電ユニットは屋内と設置条件が分かれるケースが多いのに対し、バッテリーとパワコンが一体型なので、主要機器は屋外に設置する事が可能!主要機器を屋外設置可能という事でランキング2位に選びました。
3位 オムロン・長州産業 マルチ蓄電プラットフォーム・ スマートPVマルチ
オムロンのマルチ蓄電プラットフォーム、長州産業のスマートPVマルチ(オムロンのOEM)は重塩害対応パワコンのラインナップがあります。ただし蓄電ユニット本体は屋内に設置する必要があるのでスペースが確保できることが条件となります。
4位のシャープのクラウド蓄電池システムも同条件ですが、電池バンクでの販売実績が豊富なマルチ蓄電プラットフォーム、スマートPVマルチをランキング3位に選びました。
4位 シャープ クラウド蓄電システム
シャープのクラウド蓄電システムは重塩害対応パワコンのラインナップがあります。ただし蓄電ユニット本体は屋内に設置する必要があるのでスペースが確保できることが条件となります。
塩害・重塩害対応蓄電池の保証は?
塩害・重塩害に対応する蓄電池は自然災害補償や、機器保証が通常の蓄電池とどのように変わるのか気になる方もいらっしゃると思います。下記は塩害・重塩害地域における保証の考え方を記載しております。
購入した蓄電池のメーカが塩害・重塩害地域への設置を承認した場合、蓄電池の保証が付きます。
逆に、設置を承認されておらず設置をした場合は保証が付かない可能性があります。
販売店は保証の有無を確認する為に、メーカが出している保証規定範囲内に設置場所であるかの確認と、
それでもわからない場合は直接メーカーに問い合わせを行い、設置場所確認を行います。
塩害・重塩害地域に蓄電池を設置検討されている方は、機器の選定だけでなく、保証の有無も必ず確認を取るようにしましょう。
塩害対応の蓄電池なら海沿いの住宅でも安心して設置可能
これまで塩害・重塩害エリアに住んでいることで蓄電池の設置をあきらめていた方もいらっしゃるかと思います。
通常エリアよりも選択肢は無い物の、設置が出来る蓄電池もございます。
設置可能な蓄電池も各メーカーで特色が異なりますので、塩害だけでなく、機能や特徴に関しても注目してみて下さい。
最後に今一度、今回解説した内容をおさらいしてみます。
- 塩害エリアは塩害と重塩害エリアがあり、海からの距離、潮風により定義されている
- 塩害対策をしないと時間の経過とともに蓄電池が故障する可能性が高い
- 塩害・重塩害エリアに対応する蓄電池の中にも塩害対応方法は各社分かれる
- テスラパワーウォールが重塩害対策の蓄電池としてランキング1位
- 塩害・重塩害対応の蓄電池の保証は各メーカの保証規定内であれば保証される
電池バンクでは、全国対応の蓄電池・太陽光・V2Hの販売施工サービスを行っております。
国内で販売されている蓄電池のほぼ全てを取り扱いしており、豊富な取り扱い商品からお客様のニーズに合った蓄電池を検索可能です。
全国でも数少ないテスラPowerwall認定販売施工会社であり、テスラパワーウォールの販売・施工も全国で対応しています。
本島はもちろん、沖縄・離島の方もお気軽に御相談下さい。
記事監修:電池バンク編集部
その経験と知識を元に、
太陽光・蓄電池・V2H等のお役立ち情報を発信しています。
信頼と実績の電池バンク
電池バンクの強み①
お客様のご要望を的確に把握し、最適なシステムを提案
- 販売スタッフがお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、ライフスタイルや予算に合わせたシステムを提案します。
専門アドバイザーが商品やシステムに関する専門知識に基づいて、お客様の不安や疑問を丁寧に解消します。また、お客様の将来的なライフプランなども考慮した、長期的な視点に立った提案を行います。
電池バンクの強み②
高品質な施工と安心のアフターフォロー
- 日々技術と知識をアップデート、高い工事スキルと美観にこだわり
電池バンクでは、国内で販売されている主要メーカーの施工IDを取得し工事に対応しています。電池バンクは国家資格保有・工事経験豊富な工事スタッフが多数在籍し、パートナー工事店においても詳細なヒアリングと審査、施工研修を行い連携しています。
写真は電池バンク工事スタッフ
電池バンクの強み③
新製品もいち早く取り扱い
- メーカー・商社と連携し、新商品をスピーディーにご提案
電池バンクは新製品が発表された場合、販売開始時期や商品知識をいち早く集めてお客様に説明できるように努めています。また、SMART ENERGYのEXPO等に積極的に参加し、お客様にとって少しでも良いご提案が出来るように情報収集や各社との連携を図っています。
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