雪が積もるエリアにおすすめの蓄電池とは?寒冷地の定義と寒冷地対応蓄電池をご紹介!
北海道、東北地方、信越地方では冬の気温がマイナスとなり非常に厳しい寒さに見舞われる地域があります。
また、気温だけでなく、積雪も数メートルを超える場合もあり、一般的にそのような地域は「寒冷地」と呼ばれています。
寒冷地に住んでいて、蓄電池を導入検討されている方は、寒冷地特有の気温と積雪において、導入可能な蓄電池があるのか?
とお悩みの方も多くいらっしゃいます。
近年の気候変動の影響から、自然災害による停電が増加しており、さらなる停電対策が求められています。
寒冷地にとっても例外ではなく、むしろ寒冷地にこそ、急な停電を乗り越えられるようにすることが必要となります。
そこでこのページでは寒冷地の定義と、寒冷地でも設置可能な蓄電池をご紹介させて頂きます。
合わせてもし寒冷地に関連知対応していない蓄電池を設置した際に想定される故障やその原因についても説明しますので是非蓄電池の選定にお役立てください。
寒冷地ってなに?蓄電池にどういう影響があるの?
寒冷地と聞くと寒い場所、というイメージがあると思いますが、実際には寒冷地の定義はあるのでしょうか?
また、寒冷地に対応していない蓄電池を導入した場合、どのような影響があるのか詳しく見ていきましょう。
寒冷地の定義
パナソニックによると日本では一般的に、積雪期間が年間90日以上、年平均気温が10℃以下の地域で、
北海道、東北、北陸など北緯37度以北および高冷地が寒冷地になります。
※パナソニック公式サイト参照
蓄電池における寒冷地の定義は、-10℃以下の場所を指します。
一般的には寒冷地の定義など必ずしも基準や範囲は一致しない為、実際にお住いのエリアの気温がマイナスになる事があったり、
積雪があるなどの場合は寒冷地でも可能な蓄電池を検討する事が望ましいと言えます。
都道府県別の寒冷地マップ
下記は一般的な寒冷地をマップにしたものです。寒冷地・準寒冷地・非寒冷地と3つの区分に分けていますが、
準寒冷地においても、例えば新潟県では1月・2月の平均気温がマイナス1~5度ほどになります。
その為、寒冷地だけでなく準寒冷地にお住まいの方も蓄電池の設置は寒冷地対応のものを検討しましょう。
寒冷地
- 北海道 −24.6度(網走市)
- 青森県 −15.4度(青森市)
- 秋田県 −18.4度(鹿角市)
- 岩手県 −15.2度(盛岡市)
- 宮城県 −10.6度(仙台市)
- 山形県 −14.7度(山形市)
- 福島県 −11.9度(福島市)
- 長野県 −20.6度(諏訪市)
準寒冷地
- 栃木県 −9.6度(宇都宮市)
- 茨城県 −7.6度(水戸市)
- 埼玉県 −8.5度(秩父市)
- 群馬県 −9.6度(前橋市)
- 山梨県 −9.6度(大月市)
- 新潟県 −13.2度(魚沼市)
- 富山県 −13.8度(高岡市)
- 石川県 −11.4度(金沢市)
- 岐阜県 −10.5度(下呂市)
- 福井県 −11.8度(奥越前村)
- 滋賀県 −11.3度(甲賀市)
非寒冷地
- 千葉県 −7.9度(館山市)
- 東京都 −3.3度(大島町)
- 神奈川県 −4.9度(真鶴町)
- 静岡県 −7.7度(掛川市)
- 愛知県 −7.4度(豊田市)
- 三重県 −5.7度(津市)
- 奈良県 −7.3度(奈良市)
- 京都府 −6.2度(福知山市)
- 大阪府 −4.7度(高槻市)
- 兵庫県 −6.3度(篠山市)
- 和歌山県 −4.1度(有田市)
- 鳥取県 −9.4度(鳥取市)
- 島根県 −8.1度(川本町)
- 岡山県 −4.4度(美作市)
- 広島県 −4.2度(三次市)
- 山口県 −3.2度(萩市)
- 香川県 −6.3度(三豊市)
- 徳島県 −4.4度(美馬市)
- 高知県 −5.5度(香美市)
- 愛媛県 −3.6度(松山市)
- 福岡県 −4.1度(朝倉市)
- 和歌山県
- 大分県
- 佐賀県 −3.6度(嬉野市)
- 長崎県
- 熊本県
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 沖縄県
寒冷地に対応していない蓄電池を設置するとどうなる?
寒冷地に対応していない蓄電池を寒冷地に設置するとどのような支障があるのか詳しく見ていきましょう。
※下記はあくまで可能性の話なので絶対的に起きるという事ではございません。ご注意ください。
- マイナスの気温が使用温度を超える(使用温度内でも)場合、蓄電池の動作(充電・放電)が止まる
- バッテリーの劣化
- サイクル寿命の短命化
- 充電に時間がかかる
せっかく高いお金を出して長く使い続ける意向で購入した蓄電池が動作しなかったり、劣化したら大変です。
蓄電池の目的のひとつに災害時に電気を蓄えておき活用する事が上げられますが、不測の事態に役に立たないのでは購入した意味がありません。
災害がいつ起こるかわからないので、下記に寒冷地でも安心して導入できる蓄電池のご紹介を致します。
【蓄電池メーカーにヒアリング】寒冷地でも設置可能な蓄電池のご紹介
メーカー | ニチコン | ニチコン2 | ニチコン3 | テスラ | 京セラ | オムロン ・長州産業 | シャープ | スマートソーラー | ジンコソーラー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
機種 | ・U4M1・U4X1 | H2L1 | トライブリッド | パワーウォール | エネレッツァ | ・マルチ蓄電プラットフォーム ・スマートPVマルチ | クラウド蓄電システム | ・ハイブリッドシステムT ・ストレージシステムT | SUNTANK |
寒冷地 | × | △ | △ | 〇 ※屋内にした方が良い | 〇 ※PCS・蓄電ユニット ともに屋内設置 | 〇 ※蓄電ユニットは屋内設置 | 〇 ※蓄電ユニットは屋内設置が望ましい | △ | 〇 |
使用温度 | -10~40℃ | -30~45℃ | -30~45℃ | -20~50℃ | -20~40℃ | ・PCS-20~50℃ ・蓄電ユニット-10~45℃ | ・PCS・コンバーター -20~40℃ ・蓄電ユニット-10~45℃ | ・PCS -20~60℃ ・蓄電ユニット -10~45℃ | -30~50℃ |
寒冷地対応として、一番望ましいのは蓄電池とパワーコンディショナーを両方屋内設置する事です。
ただし屋内設置が出来ない蓄電池や、屋内設置できるけど屋内に設置するスペースが無い場合などは物理的に難しい選択となります。
また、既に寒冷地でも寒冷地非対応の蓄電池を導入してしまった場合は、
➀屋外から屋内設置に切り替える
➁新しい寒冷地対応の蓄電池に買い替える
➂カバーを付ける
という選択肢がありますが、②は現実的ではなく、➀も既設の蓄電池が屋内設置負荷の場合は難しい選択肢となります。
➂は冬場は良いですが、夏場の猛暑時に蓄電池の温度が上がりすぎて停止する可能性もあるので一長一短です。
その為、初期の導入時に慎重に機種を検討していきましょう。
寒冷地におすすめの蓄電池ランキング
これまで寒冷地の定義や設置可能な蓄電池を紹介してきましたが、電池バンクが寒冷地での設置条件を踏まえておすすめの蓄電池ランキングを作りました。
ランキングは使用温度や設置条件を踏まえてランキング化しています。是非参考にしてください。
1位 テスラパワーウォール
本体の厚みが薄く屋内設置も検討しやすいため、北海道でも人気のテスラパワーウォール!
近未来的なデザインやアプリで一括管理が出来ることも人気の一つ。
テスラパワーウォールの動作温度範囲-20℃~-50℃となっています。
単機能型蓄電池の為、既設の対抗発電設備があり、蓄電池後付けで導入検討されている方に特におすすめです。
2位 京セラ エネレッツァ
京セラのエネレッツァは業界でも珍しい蓄電ユニットだけでなく、パワコンも屋内への設置が可能な蓄電池です。
寒冷地の気温や冬場の積雪も気にしなくて大丈夫なので、まさに寒冷地仕様に適した蓄電池と言えます。
また、蓄電池自体が省スペース設計で置き場所に困らないのも特徴の一つ。
3位 ジンコソーラー SUNTANK
ジンコソーラーのSUNTANKは使用温度範囲が広いので寒冷地でも設置が可能。ただし屋内設置不可のため、ガレージなど雪が積もらない場所への設置検討を推奨しています。SUNTANKは、優れた耐久性をがあり、様々な気象条件下での長期的な使用に適している蓄電池です。
寒冷地対応蓄電池の保証は?
寒冷地に対応する蓄電池は自然災害補償や、機器保証が通常の蓄電池とどのように変わるのか気になる方もいらっしゃると思います。
下記は寒冷地における保証の考え方を記載しております。
購入した蓄電池のメーカが塩害・重塩害地域への設置を承認した場合、蓄電池の保証が付きます。
逆に、設置を承認されておらず設置をした場合は保証が付かない可能性があります。
販売店は保証の有無を確認する為に、メーカが出している保証規定範囲内に設置場所であるかの確認と、
それでもわからない場合は直接メーカーに問い合わせを行い、設置場所確認を行います。
寒冷地に蓄電池を設置検討されている方は、機器の選定だけでなく、保証の有無も必ず確認を取るようにしましょう。
寒冷地対応の蓄電池なら気温が低く積雪のあるエリアでも安心して導入できる
寒冷地では気温が低いと充電に時間がかかるなど動作に影響が出る場合があるので、基本的に屋内設置を推奨しています。
非寒冷地エリアと比べると選べる蓄電池に制限がありますが、寒冷地でも蓄電池の導入は進んでいます。
あきらめずに寒冷地仕様の蓄電池を選ぶ事が大切なので販売店に確認を取りながら進めていきましょう。
最後に今回ご紹介した内容を下記に纏めました。
- 寒冷地は積雪期間が年間90日以上、年平均気温が10℃以下の地域で、北海道、東北、北陸など北緯37度以北及び高冷地が寒冷地
- 寒冷地で寒冷地対応してない蓄電池を設置すると動作が止まる・銃で時間がかかる、故障の原因になる
- 寒冷地でおすすめの蓄電池のランキング1位はテスラパワーウォール
- 寒冷地では基本的に屋内設置を推奨
- 保証はメーカーの保証規定範囲内に設置する、販売店(メーカー)による確認が必要
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記事監修:電池バンク編集部
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