北向き屋根にも太陽光を!
北面設置が増える理由と低反射パネルの活用法
カテゴリ:太陽光発電
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近年、屋根の方角を問わず太陽光パネルを最大限に設置したいというご要望が急増しています。
以前の太陽光発電は、発電効率の観点から南面設置が優先されてきました。現在は北面を含めた全方位への設置も有力な選択肢の一つです。
FIT(固定価格買取)制度の単価下落と電気代の高騰により、太陽光発電の目的が「売電」から「自家消費」へ変化したためです。
本記事では、北面設置の必要性が高まっている理由に加え、近隣への配慮に欠かせない低反射パネルの特徴や、実際に選ばれている製品について詳しく解説します。
なぜ今、北面への太陽光パネル設置が増えているのか︎
以前の太陽光発電は、「日射条件の良い面にパネルを設置し、効率よく売電するもの」という考え方が一般的でした。
しかし現在、電気料金の高騰や太陽光パネルの製造技術の進歩により状況は大きく変化しています。
北面を含めた大容量設置が現実的、かつ魅力的な選択肢となっている理由を紐解きます。
自家消費へのシフトとシステムの大容量化
FIT制度による売電が主流だった時代は、発電効率の落ちる北面への設置は投資回収が難しいため避けられていました。
現在は、電気代高騰への対策として「高い電気を買わずに自分たちで使う」自家消費が主流になっています。
しかし、ご家庭の日中の消費電力や、蓄電池・EV(電気自動車)への充電を賄うためには、南面だけでは設置容量が足りないケースが多く見られます。
そのため、南面だけでは不足する発電量を補うべく、北面にもパネルを設置してシステム全体の大容量化を図るという選択が増えているのです。
パネル性能の向上による選択肢の拡大
太陽光パネル自体の性能が向上したことで、北面のような弱い光でも効率よく発電できるようになりました。
また、多くのメーカーが低反射パネルを開発したことで製品の選択肢が増え、北面にも設置を検討するお客様が増えたのです。
北面設置のメリット(自家消費の最大化と補助金)︎
北面への設置には、システム全体の設置容量を底上げできるという大きな利点があります。ここでは、自家消費を支える大容量化と、補助金活用のメリットについて解説します。
日中の電力自給率の向上と将来への備え
北面を活用してシステム全体を大容量化することで、日中に消費する電力をより多く太陽光発電でカバーできるようになります。
電力会社から買う電気を大幅に減らせるだけでなく、将来的に蓄電池やEV(電気自動車)を導入する際の十分な充電元としても機能します。
電池バンクでは、実際に北面に設置を希望する多くのお客様から大容量蓄電池やV2Hシステムのご相談も承り、施工も行っています。
機能性を有する太陽光としての補助金活用
低反射パネルを選択する場合、東京都の補助金制度のように機能性を有する太陽光として1kWあたり8万円の上乗せ補助の対象になるケースがあります。
初期費用の負担を軽減できる点が魅力です。補助金の要件は、自治体により異なるため、年度ごとにお住いの役所に確認をする必要があります。(現在国による太陽光発電への補助事業はありません。)
北面設置における注意点(光害と発電量)︎
メリットがある一方で、決して無視できない特有の課題も存在します。光害への対策や発電量の低下について事前に把握することが重要です。
隣家への反射光による「光害」トラブルのリスク
通常のパネルを北面に設置すると、反射した太陽光が北側の隣家に差し込み、「室内が眩しい」といったトラブルに発展する恐れがあります。
せっかく太陽光発電を導入しても、ご近所に迷惑をかけてしまっては安心して使い続けることができません。
隣家への影響に配慮した設置プランを作成し、防眩(低反射)パネルを選択肢にいれましょう。
南面と比較した発電量の低下
北面は南面に比べて日射量が少なく、発電量は南面の6~7割程度になります。
そのため、「北面の屋根が空いているから」と安易に太陽光パネルを設置しても、期待したほどの発電効果が得られない可能性があります。
導入後に後悔しないためにも、事前のシミュレーションで「ご家庭に必要な電力をしっかりと補えるのか」を確認しておくことが大切です。
電池バンクが実際に北面設置を提案した実例︎
ここでは、お客様の屋根形状や周辺環境に合わせて電池バンクが北面設置をご提案し、日々の自家消費の最大化に成功した実例を2つご紹介します。
実例1:南面の容量不足を北面で補完したケース
東京都青梅市 M様
南面への設置のみでは2.7kWとご家庭の電力を賄うには不十分な容量でしたが、北面をメインに活用することで8kW超の大容量システムを実現しました。
これにより、日中の電力自給率が大幅に向上し、将来的な蓄電池導入にも十分対応できる設計となっています。
| ご要望 | 可能な限り大きな容量を設置したい(北面は低反射パネルを希望) |
| 設置内容 | 北面:12枚 / 南面:6枚(合計18枚) |
| システム容量 | 8.10kW(AIKO AA PREMIER Lite 450W使用) |
| 提案のポイント | 南面だけでは確保できない容量を低反射パネルを用いた北面設置によって補いました。 |
実例2:屋根の向きに合わせて北西面を最大限活用したケース
千葉県市川市 K様
パネルの設置面が北西に限定される条件下でしたが、低反射パネルを全面に採用することで近隣への光害リスクを回避しながら最大枚数の設置を達成しました。
片流れ屋根の広い面積を活かし、方位の不利を設置容量(枚数)でカバーした事例です。
| 屋根の形状 | 北西向きの片流れ屋根 |
| 設置内容 | 北西面:32枚 |
| システム容量 | 8.64kW(ハンファ Re.Rise-NBC AG270W使用) |
| 提案のポイント | 設置面が北西に限定される条件下で、低反射パネルを全面に採用し、必要な発電量を確保しました。 |
北面設置を成功に導く3つの重要ポイント︎
北面への設置は、ただ空いているスペースにパネルを載せれば良いというわけではありません。
トラブルを防ぎ、長期的な運用を行うためには、適切な製品選びと事前の確認作業が不可欠です。
近隣トラブルを防ぐための低反射パネルの選定
低反射パネルは、表面ガラスに微細な加工を施すことで光を乱反射させる仕組みを持っています。
一方向への強い反射光を抑え、近隣への眩しさを軽減する対策として必ず選定します。
製品保証を維持するためのメーカー設置基準の厳守
太陽光システムを長く安心してお使いいただくためには、万が一の際のサポートが欠かせません。
しかし、通常のパネルを北面に設置した場合、光害リスクの観点からメーカー保証の対象外となるケースがほとんどです。
各社が指定する低反射パネルを採用し、設置基準を厳守することが、確実な製品保証の適用に繋がります。
投資回収を見極める事前シミュレーションの実施
北面への設置は、南面に比べて発電量が少なくなる一方で、低反射パネルの採用によって初期費用は上がる傾向にあります。
そのため、「本当に元が取れるのだろうか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
だからこそ、システム投資の回収期間を慎重に見極める必要があります。
電池バンクのアドバイザーが個別にシミュレーションを実施し、費用対効果が見込めないと判断した場合は設置を見送る提案も行います。
電池バンクで選ばれている低反射パネルランキング
北面設置を成功させる鍵となる「低反射パネル(防眩パネル)」ですが、各メーカーから様々な特徴を持つ製品がリリースされています。
ここでは、実際に電池バンクでの取り扱い実績が多く、お客様からの満足度も高いおすすめ製品をランキング形式でご紹介します。
1位 AIKO 「AA PREMIER Lite(ダブルエー プレミアライト)」
低反射性能に加え、業界トップクラスの発電効率と軽量性を兼ね備えた製品です。
【主な特徴】
- 独自技術「ABC(All Back Contact)」: 表面に電極がないバックコンタクト構造を採用。受光面積を最大化し、変換効率23%超という高い発電能力を誇ります。
- 優れた低反射性能: ガラス表面に低反射加工を施し、北面設置時の反射光を効果的に抑制します。
- 軽量設計: 同クラスのパネルと比較して軽量なため、屋根への負担が気になる住宅や、枚数を多く載せたい場合に適しています。
- 補助金の優位性: 東京都の「機能性を有する太陽光」認定品であり、1kWあたり8万円の上乗せ補助が大きなメリットです。
東京都の補助金:令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業
2位 長州産業 「JAPAN BLACK 低反射 (SP BLACK)シリーズ」
日本の住宅事情を熟知した国内メーカーによる、低反射性能に特化した製品です。
【主な特徴】
- ナノテクスチャ構造: ガラス表面の微細な凹凸加工により、光を乱反射させて眩しさを大幅に軽減。国内メーカーとしていち早く北面設置を見据えた製品展開を行っています。
- 小型パネルのラインナップ: パネルサイズがコンパクトなため、日本の複雑な形状の屋根や、スペースが限られた北面でも無駄なく敷き詰めることが可能です。
- 国内一貫生産の信頼性: 徹底した品質管理と、国内メーカーならではの長期保証体制が、長期運用を検討するお客様から高く評価されています。
3位 ハンファジャパン 「Re.RISE-NBCシリーズ」
グローバルで高いシェアを誇るQセルズブランド(ハンファ)の低反射パネルです。
【主な特徴】
- Q.ANTUMテクノロジー: 低照度(曇りや朝夕の弱い光)でも効率よく発電する独自技術を搭載。発電効率が落ちる北面において、その性能を発揮します。
- 絶妙なパネル寸法: 他メーカーにはないサイズ展開によりにより、屋根の端まで有効活用して設置容量を増やせる可能性が高い製品です。
- コストパフォーマンス: 高い発電性能と低反射機能を備えながら、海外メーカーならではの優れた費用対効果を実現しています。
まとめ:北面設置は自家消費時代の新たな選択肢
「北向きは発電に適さない」という常識は、売電を前提とした時代のものです。
電気代が高騰し、電力の自給自足が重要視される現在、屋根の全方位を活用して発電量を最大化する設計は合理的です。
北面設置においては、近隣への光害対策とメーカー保証の維持が不可欠です。
専門アドバイザーによる精密なシミュレーションと工事スタッフによる現地確認を組み合わせることでリスクを抑え、ご自宅にとって価値のある太陽光発電システムを構築します。
太陽光発電システム施工事例
記事監修:電池バンク編集部
その経験と知識を元に、
太陽光・蓄電池・V2H等のお役立ち情報を発信しています。
信頼と実績の電池バンク
電池バンクの強み①
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電池バンクの強み③
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電池バンクは新製品が発表された場合、販売開始時期や商品知識をいち早く集めてお客様に説明できるように努めています。また、SMART ENERGYのEXPO等に積極的に参加し、お客様にとって少しでも良いご提案が出来るように情報収集や各社との連携を図っています。
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