太陽光発電のFIT(固定価格買取制度)の
仕組みと売電価格
太陽光発電で作った電気を売電して、少しでもお得にしたいと思っていませんか?
2009年から始まった国の政策「固定価格買取制度(FIT)」のおかげで、多くの家庭で太陽光発電システムが導入されました。
しかし、「FITが終わったらどうなるの?」「蓄電池って必要なの?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、FIT制度の仕組みや、卒FIT後の対策など、太陽光発電の売電についてわかりやすく解説します。
FIT(固定価格買取制度)の導入背景、目的と概要
地球温暖化や化石燃料の枯渇といった世界的な課題が深刻化する中、日本でも再生可能エネルギーの普及が急務となっています。そこで、その推進策の一環として導入されたのが、FIT(固定価格買取制度)です。
FIT制度とは、再生可能エネルギーで発電された電力を、政府が定めた固定価格で一定期間、電力会社が買い取ることを義務づける仕組みです。
この制度により、発電者は安定した収入を得られるため、太陽光発電導入への投資がしやすくなり、その普及が加速しました。
FIT(固定価格買取制度)の導入背景
近年、地球温暖化や化石燃料の枯渇が深刻化する中、世界各国で再生可能エネルギーの利用が進められています。
特にドイツは、FIT制度を通じて再生可能エネルギーの導入を加速させ、その成功が他国の政策形成に影響を与えています。
そして、日本でも、この流れを受けて再生可能エネルギーの導入を積極的に推進し、FIT制度が整備されました。
日本の住宅用太陽光発電の設置件数は、世界でもトップクラスであり、2023年末時点で約700万軒に達しています。
これは、ドイツやアメリカなど、他の太陽光発電先進国と比較しても非常に高い数値です。
FIT制度の導入や、政府の積極的な支援策、そして国民の環境意識の高まりなどが、この急速な普及を後押ししていると考えられます。
FIT(固定価格買取制度)の目的
FIT制度の目的は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及を促進することにあります。
この制度を通じて、安定した電源の確保を図り、将来的な電力不足を防ぐことが期待されています。
また、化石燃料に依存しない発電方法を増やすことで、CO2排出量の大幅な削減にも寄与します。こうした取り組みは、地球温暖化の進行を抑える重要なステップとなるでしょう。
さらに、再生可能エネルギーの利用が広がることで、地域経済の活性化にもつながり、新しい産業や雇用の創出が促進される点も注目すべきポイントです。
このように、FIT制度は私たちの暮らしをより豊かにし、地球環境を守るための大切な取り組みとなっています。
FIT(固定価格買取制度)の概要
FIT(固定価格買取制度)は、再生可能エネルギーの普及を促進するために、政府が定めた価格で発電者が一定期間、電力を売ることを保障する制度です。
FIT制度は、主に10kW未満の小規模な太陽光発電システムを対象にしていますが、近年、FIP(固定価格買取制度の移行期間制度)という新たな仕組みも登場しています。
FIPは、より大規模な発電事業者を対象にし、FITと異なり市場価格に応じて価格が変動するため、発電者にとって柔軟な運用が可能です。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の重要性と太陽光発電のメリット
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、私たちの電気料金に上乗せされる形で、国民全体が負担している制度です。
この賦課金は、太陽光や風力などの再生可能エネルギーから発電された電力を買い取るための費用をまかなう重要な財源となっています。
ただし、太陽光発電を導入している方は、自宅で発電した電力を自己託送して使う場合、この再エネ賦課金がかかりません。つまり、太陽光発電を利用している方は、再エネ普及に貢献しながらも、この負担を免れることができるのです。
この仕組みを活用すれば、エネルギーコストの削減にもつながるという大きなメリットがあります。
太陽光発電を導入している方にとって、再エネ賦課金の負担を軽減しつつ、クリーンエネルギーの利用を最大限に活かせる点で、今後もさらにお得な選択肢と言えるでしょう。
FIT期間中の売電単価の推移
太陽光発電で作った電気を売る際の値段(売電単価)は、毎年見直されています。これは、太陽光発電の技術が進歩したり、導入する人が増えたりするなど、様々な理由によって決まります。
具体的に見てみましょう。
2012年に太陽光発電の固定価格買取制度が始まったとき、1kWhの電気を売ると42円もらえました。
しかし、2024年度には1kWhあたり16円に下がっています。これは、太陽光発電システムが以前よりも安く作れるようになったことや、多くの人が導入するようになったため、売電価格も調整されたのです。
売電価格の推移は、以下のグラフでまとめていますので、ご覧ください。
卒FITとは?
卒 FIT後の各電力会社の買取価格
卒FIT後は、これまでの固定価格買取制度が終了し、各電力会社が独自に設定した買取価格での売電が始まります。
売電価格は一般的にFIT期間中よりも低くなることが多いため、電力会社ごとの条件をしっかり確認することが大切です。
新電力会社も多様な買取プランを提供しており、選択肢が広がっています。
また、卒FIT後は、自家消費を増やす意味でも蓄電池の導入を検討する良い機会とも言えます。
以下は、主要な電力会社と新電力会社の一部の買取価格を一覧にまとめまたものです。さらに詳しい情報は各社の公式サイトで確認できます。
| 売電できる事業者 | 買取価格 / kWh | 公式ウェブサイト |
| 東京電力 | 8.50円 | https://www.tepco.co.jp/ep/renewable_energy/plan/standard.html |
| 関西電力 | 8.00円 | https://kepco.jp/information/information_16/ |
| 中部電力 | 7~12円 | https://katene.chuden.jp/sotsufit.html |
| 東北電力 | 9円 | https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/sl-denka/tsunagaru/ |
| 九州電力 | 7円 | https://www.kyuden.co.jp/rate_purchase_afterfit_new.html |
| 四国電力 | 7円 | https://www.yonden.co.jp/lp/solar-2019after/index.html |
| 中国電力 | 7.15円 | https://www.energia-support.com/greenfit/ |
| 北海道電力 | 8円 | https://www.hepco.co.jp/energy/fixedprice_purchase/purchase_period_expired.html |
| 北陸電力 | 8円 | https://www.rikuden.co.jp/koteikaitori/kaitorimenu.html |
| ENEOSでんき | 7.5~11円 | https://www.eneos.co.jp/solar-kaitori/ |
| みんな電力 | 7~9円 | https://minden.co.jp/pi/afterfit/ |
卒FITのデメリット
卒FITにはいくつかのデメリットがあります。まず、固定価格での売電が終了するため、売電収入が大幅に減少することが避けられません。
多くの場合、電力会社が提示する買取価格はFIT期間中の水準よりも低くなるため、太陽光発電で得られる収益は少なくなる傾向にあります。
また、売電価格が変動することもあり、収入の見通しが立てにくくなる点もデメリットの一つです。
さらに、買取価格が下がる一方で、エネルギー自給のための新たな投資が必要になることもあります。
蓄電池の導入や自家消費を拡大するためのシステムを整えるには、コストや設備のメンテナンスも考慮する必要が出てくるでしょう。
卒FIT後は、こうした点を踏まえてエネルギーの使い方を再検討することが大切です。
卒FIT後の余剰電力対策
太陽光発電を活用してきた家庭が「卒FIT」を迎えると、これまで売電していた電力をどう活用するかが新たな課題となります。
FIT期間が終了しても、余剰電力を賢く利用する方法はさまざまです。売電を続ける方、自家消費を重視する方、どちらにもそれぞれのメリットと対策があります。
ここでは、卒FIT後の電力活用に関する選択肢や注意点を詳しく見ていきましょう。
卒FIT後も売電し続けたい方
卒FIT後も引き続き売電を希望される方は、いくつかのポイントに注意が必要です。電力会社の選択は一度決めたら終わりではなく、買取価格や条件は定期的に見直すべきものです。
電力市場の状況や各社のプランは変動する可能性があるため、最新の情報を常に確認し、より良い条件を見つけることが長期的な利益につながります。
公式サイトや比較サイトを活用し、しっかりと情報を集めましょう。
新しい電力会社の選び方と比較ポイント
卒FIT後に売電を続けるには、新しい電力会社との契約が必要です。選ぶ際には、以下のポイントをしっかり比較しましょう。
- 買取価格
電力会社ごとに、FIT終了後の買取価格は異なります。高い買取価格を提示している会社を選ぶことが重要ですが、単に価格だけで決めるのは危険です。契約期間や条件をしっかり確認しましょう。
- 契約期間と価格の変動リスク
一部の会社は、買取価格を数年間固定してくれるプランを提供していますが、他の会社では市場価格に連動した変動制を採用しています。
市場連動型は価格が上がる可能性もありますが、下がるリスクもあります。どちらが自分に合っているか考えてみましょう。
- プランの特徴
売電だけでなく、電力購入プランとのセット割引や、ポイント還元サービスなど、電力会社ごとに異なる特典がある場合もあります。自宅での電力使用も含めてトータルでお得になるプランを見つけることが大切です。
さらに、これらの特典を最大限に活用するためには、定期的に売電契約の見直しを行うことも重要です。
市場の状況や買取価格が変動するため、適切なタイミングで契約条件を変更することで、売電収入を最大化できます。
卒FIT後、自家消費を増やし電気代を削減したい方
卒FITのタイミングは、太陽光パワコンの交換時期とも重なることが多いため、エネルギー管理を見直す良い機会でもあります。
発電した電力の売電収入が減少する中で、電力の自家消費を増やすことで、電気代を削減し、より効率的にエネルギーを活用できるようになります。
ここでは、卒FIT後に自家消費を最大限に活かすためのいくつかの選択肢を紹介します。
ハイブリッド蓄電池の導入
ハイブリッド蓄電池は、太陽光発電と蓄電池の機能を一体化した革新的なシステムです。このシステムを導入することで、日中に発電した電力を効率的に蓄え、必要なときに自由に使えるようになります。
特に古いパワコンの交換を検討している方にとって、ハイブリッドシステムは理想的な選択肢です。
なぜなら、パワコンの更新と蓄電システムの導入を同時に行えるからです。これにより、エネルギー管理がより効率的になり、パワコン交換も同時にできる為全体的なコスト削減につながります。
新しいハイブリッド蓄電池を使えば、発電した電力を無駄にすることなく、家庭全体のエネルギー効率を向上させることができます。
さらに、昼間に発電した電力を夜間に使用することで、電気代の削減も期待できます。環境への配慮と家計の負担軽減を両立させるために、ハイブリッド蓄電池の導入を検討してみるのも良いでしょう。
電気自動車(EV)とV2H(Vehicle to Home)システムの導入
EV(電気自動車)とV2H(Vehicle to Home)システムを組み合わせることで、家庭のエネルギー自給自足が実現します。
昼間に太陽光パネルで得た余剰電力をEVに蓄え、夜間や停電時にその電力を使用することで、外部からの電力供給への依存度が大幅に減少します。
また、電気代の削減も期待でき、特にピーク時間の電力供給をEVから行うことでコストを抑えることが可能です。
さらに、V2Hシステムを活用すれば、停電時にはEVの大容量バッテリーをバックアップ電源として利用できる安心感も得られます。
家庭内の電力使用状況やEVの充電状況を一元管理することで、エネルギーを効率的に使用できるようになるでしょう。
EVを移動手段だけでなく、家庭のエネルギー供給源としても利用することができるため、柔軟なエネルギー管理が可能になります。
スマートハウス化とライフスタイルの見直しでエネルギー管理を最適化する
スマートハウス化を進めることで、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を活用し、太陽光発電や蓄電池、そして家庭のさまざまな家電製品を一元管理することができます。
このシステムを導入すると、電力の消費状況をリアルタイムで把握でき、エネルギー消費の最適化が図れます。
たとえば、発電した電気をどのように使うかを自動で調整することが可能で、エコで快適な生活環境を実現します。
また、昼間に太陽光発電で得た電気を積極的に利用し、ピーク時の電力使用を避けるライフスタイルの見直しも重要です。
こうした工夫をすることで、電気代の節約につながるだけでなく、環境にも優しい生活が実現します。
さらに、こまめに電気を消すなどの節電意識を高めることで、無駄な電力の使用を抑えることができます。
FIT制度の延長・見直しに関する具体的な政策動向
政府は、再生可能エネルギーの比率を2050年までに50%に引き上げるという長期的な目標を掲げています。
この目標を実現するためには、さまざまな施策が求められます。特に、FIT(固定価格買取制度)の延長や見直しが具体的な政策として議論されており、多くの関係者がその行方を注視しています。
2024年3月12日現在、再生可能エネルギーに関する法案が国会で審議されています。この法案が成立すれば、FIT制度の運用方法や買取価格に影響を与える可能性があるため、利用者にとっても見逃せないポイントです。
出典:経済産業省 「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定されました
まとめ
この記事では、卒FITを迎えた後の太陽光発電の活用方法についてお伝えしてきました。特に、蓄電池の導入や電力プランの見直しが、経済的なメリットをもたらす重要なポイントでしたね。
これらを踏まえて、今後のアクションとして以下のことをおすすめします。
- 電力使用量の把握
自宅の電力使用量を把握し、効率的なエネルギー管理を目指しましょう。
- 蓄電池の導入を検討
太陽光発電システムと相性の良い蓄電池を選び、自家消費の最大化を図ることで、電気代を削減できます。
- 電力プランの比較
卒FIT向けの電力プランを比較し、最もお得な選択肢を見つけることで、さらなるコスト削減が期待できます。
これらのステップを実行することで、卒FIT後の生活をより充実させることができるでしょう。
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