先日、弊社で蓄電池システムを導入いただいたお客様より、大規模リフォームに伴う蓄電池の一時的な取り外しと保管、そして半年後の再設置についてご相談がありました。今回は、その際に確認した重要な注意点についてお伝えします。
お客様がお使いの蓄電池は、ニチコン製のT3という機種です。リフォーム期間中、蓄電池を長期間使用しない場合、最も注意すべき点は「過放電」のリスクです。蓄電池は、充放電を行わない状態が長く続くと、内部の電力が徐々に失われ、最終的に空の状態、つまり過放電に陥ることがあります。過放電状態になると、バッテリーが復旧困難になったり、最悪の場合は故障につながる可能性があります。
今回のケースでは、半年間という長期間の保管となるため、過放電対策が非常に重要になります。ニチコンに確認したところ、長期間蓄電池を使用しない場合の推奨保管残量は【20%】とのことでした。この数値は、過放電が最も起こりにくい安全な範囲であり、多すぎても少なすぎても良くないそうです。取り外しの際には、この残量を目安に調整を行います。
また、蓄電池の設置場所変更に関する保証についても確認しました。一般的に、蓄電池の保証書には設置場所の変更は保証対象外となる旨が記載されていることが多いようです。しかし、今回のお客様のように、やむを得ない理由で設置場所を変更する場合は、特別な手続きが必要となる場合があります。ニチコンの場合、設置完了後に改めて完了確認書を再提出することで、保証を継続できるとのことでした。
今回の事例は、あくまでニチコン製の蓄電池(T3)に関する情報です。他のメーカーや機種においては、保管時の推奨残量や保証に関する取り扱いが異なる場合がありますのでご注意ください。
蓄電池は、適切に管理することで長期間にわたり安心してご使用いただけるシステムです。もし、お客様の蓄電池に関して、長期保管や設置場所の変更などでご不明な点やご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。電池バンクでは、専門知識を持ったスタッフが、お客様の状況に合わせて丁寧に対応させていただきます。

電池バンク編集部
家庭用蓄電池・太陽光発電等の
販売施工業者。
工事部、CS部、補助金
・各種申請部署を有し、
日本全国で蓄電池・太陽光発電等の
販売施工を行う。
国内で販売されている
主要メーカー製品を全て取り扱い。
Tesla Powerwall認定販売施工会社に認定。