東京都海の森蓄電所向け「メガパワー」受注：再エネ普及と系統安定化へ

パワーエックスは、上組とバンプージャパンが推進する「東京都海の森蓄電所」向けに、系統用蓄電システム「メガパワー」3台を受注しました。この蓄電所は、上組の物流施設内に2028年春に竣工予定で、2742キロワット時の容量を持つ20フィートコンテナサイズのシステムが3台導入されます。合計で8226キロワット時の蓄電容量と1999キロワットのPCS出力を誇り、東京電力管内の系統に接続されます。

この事業の重要な点は、再生可能エネルギー普及に不可欠な電力系統の安定化に貢献することです。蓄電池の充放電を通じて、電力需給の調整力を提供し、より多くの再生可能エネルギー導入を後押しします。さらに、東京都の「令和６年度再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」の採択を受けており、都内初の同助成事業を活用した系統用蓄電所となる意義も持ちます。

パワーエックスの系統用蓄電システムは、岡山県玉野市の工場で製造され、高い安全性と効率性が期待されます。このプロジェクトは、物流施設を活用した新たなエネルギーインフラのあり方を示すとともに、地域社会への貢献も期待されています。再生可能エネルギーの主力電源化に向けた取り組みが加速する中で、系統用蓄電池の役割はますます重要性を増しており、本件はその進展を示す好例と言えるでしょう。