積水化学工業は次世代技術であるペロブスカイト太陽電池の量産化に向け、2025年1月に新会社「積水ソーラーフィルム」を設立する。2024年末に量産化を決定し、2030年までに1ギガワット級の製造ライン構築を目指す。この軽量かつ曲げられるフィルム型電池は、建物の外壁や工場の屋根など、従来のシリコン系電池では設置が困難な箇所での活用が期待される。
経済産業省は2024年に策定したエネルギー基本計画で、2040年までにペロブスカイト太陽電池を含む次世代技術で約20ギガワット導入を目標に掲げた。同電池は日本のエネルギー転換の切り札とされており、積水化学はこの期待を受けて事業化を加速。国は「GXサプライチェーン構築支援事業」において、総事業費3145億円のうち半分を補助金で支援するなど、手厚い後押しを行う。
積水化学は独自の「ロール・ツー・ロール方式」による製造技術を確立。この技術により、電池の薄型・超軽量化を実現するとともに、耐久性や発電効率向上の課題も克服している。現在、発電効率15%を達成しており、2030年には20%以上を目指している。用途開発も進んでおり、大阪本社ビル外壁や大阪・関西万博の施設、新幹線防音壁などでの設置実績を積み重ねている。
積水化学は新会社を中核に、公共施設や商業施設への普及を進める計画だ。2030年にはコスト面でシリコン系電池に並ぶ目標を掲げ、日本製造業復活の試金石として次世代技術を牽引する意向である。
元記事:東洋経済オンライン
積水化学「ペロブスカイト太陽電池」量産化の勝算/次世代エネルギー技術普及へ国が全面支援
電池バンク編集部
家庭用蓄電池・太陽光発電等の
販売施工業者。
工事部、CS部、補助金
・各種申請部署を有し、
日本全国で蓄電池・太陽光発電等の
販売施工を行う。
国内で販売されている
主要メーカー製品を全て取り扱い。
Tesla Powerwall認定販売施工会社に認定。