SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブと蓄電池の補助金の関係
蓄電池は、再生可能エネルギーの普及や、電力需給の安定化に欠かせない設備です。
政府は、蓄電池の導入を促進するため、各種の補助金を実施しています。
これらの補助金を受けるためには、SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に登録された蓄電池を導入する必要があります。
SIIは補助金対象としてふさわしい蓄電池かどうかをさまざまな観点から評価を行います。
本ページでは、SIIが蓄電池の補助金におけるどのような役割を果たしているのかについて、詳しく説明します。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)とは
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)は、2010年に設立された、環境・エネルギー分野の技術革新と市場創出を主導することを目的とした民間団体です。
SIIは、環境省や経済産業省などの政府機関と連携して、蓄電池をはじめとする省エネ・創エネ設備の普及促進に向けた各種事業を実施しています。
蓄電池の補助金においては、SIIが蓄電池の性能や安全性などの評価を行い、補助金対象となる機器を登録しています。
また、SIIのホームページでは、補助金の申請方法や対象機器のリストなど、補助金を活用するための情報を提供しています。
SIIが蓄電池の補助金対象となる機器を登録する際の基準
具体的には、SIIが蓄電池の補助金対象となる機器を登録する際には、以下の基準を満たす必要があります。
- 蓄電池の性能(出力、容量、効率など)
- 安全性(JET認証・火災や漏電などのリスク)
- 環境影響(CO2排出量の削減効果など)
また、その他にも設置場所や用途などの基準や、
性能試験(出力、容量、効率、耐久性等の性能試験)、
安全性試験(火災、漏電、落下等のリスクに関する安全性試験)、
環境影響試験(CO2排出量の削減効果等の環境影響試験)などの試験をもって登録の有無を判断しています。
SIIの登録を受けた蓄電池は、経済産業省や環境省の補助金の対象となります。
そのため、蓄電池の導入を検討している方は、SIIのホームページで登録機器のリストを確認する、もしくは電池バンクまでお問い合わせ下さい。
JET認証とは
JET認証とは、一般財団法人電気安全環境研究所(JET)が実施する、蓄電池の安全性に関する認証制度です。
JET認証を取得するには、蓄電池の安全性に関する試験に合格する必要があります。
SIIの登録蓄電池の要件には、安全性に関する基準が含まれています。この安全性に関する基準を満たすためには、JET認証を取得することが必須です。
具体的には、SIIの登録蓄電池の要件のうち、以下の項目はJET認証の対象となります。
- 安全性試験
- 火災、漏電、落下等のリスクに関する安全性試験
これらの試験に合格することで、蓄電池の安全性が確保されていることが確認されます。
したがって、JET認証を取得した蓄電池は、SIIの登録蓄電池の要件を満たすことになります。
なお、SIIの登録蓄電池の要件には、JET認証の対象とならない項目もあります。例えば、性能試験や環境影響試験の基準は、JET認証とは別途定められています。