蓄電池サイクル数とは
蓄電池サイクル数とは電気容量が満充電100%の状態から残量0%まで放電する回数を1セットとして充放電の繰り返しによる回数を言います。蓄電池サイクル数は寿命の目安として考えられており蓄電池を選ぶ基準のひとつとして言って良いでしょう。
しかし、蓄電池をサイクル数だけで判断してしまい、サイクル数が長い製品の方が優秀だと思いがちですがサイクル数には法的基準がないのです。例えば6,000サイクルの蓄電池寿命目安は約16年で、サイクル数が12,000なら約32年という計算ですが、実際は少し異なります。
蓄電池サイクル数が寿命を決定づける要因ではないとの判断から、サイクル数を非公開にしている蓄電池メーカーもあります。蓄電池サイクル数は寿命の目安のひとつと考え、蓄電池の機能や容量なども見ながら導入を検討しましょう。
蓄電池サイクル数は寿命の目安と考えられますが、容量とサイクル数が異なる蓄電池を比較した場合は「総容量」で判断するという考え方もできます。
例)
①容量4.1kWh×8000サイクル=32,800(総容量)
②容量6.5kWh×6000サイクル=39,000(総容量)
上記の場合、①の蓄電池のサイクル数の方が長持ちするように思えますが、②の蓄電池の方が総容量は多いため実際に使用できる電気量が多くなります。
蓄電池の選び方として、寿命の長さの目安である「サイクル数」だけで判断してしまうと、必要電気量を確保できなかったり、機能面が不十分ということも考えられます。
自宅で使用する電気量や生活スタイルを考慮しながら最適な蓄電池を選択していきましょう。