
太陽光パワコンの音、実際どれくらい?
近隣トラブルの真相
太陽光発電システムの導入を検討する際、様々な情報を集める中で、「パワーコンディショナ(以下、パワコン)の音が気になる」という疑問や不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インターネット上では、パワコンの音が原因で近隣トラブルが発生したという事例も散見されるため、心配になるのも当然かもしれません。
しかし、ご安心ください。弊社が取り扱っている住宅向けの太陽光発電システムにおいて、パワコンの音が原因で近隣トラブルが発生したという事例は、これまで一度もございません。なぜなら、パワコンから発生する音は、一般的に想像されているよりもずっと小さいものだからです。
この記事では、太陽光発電のパワコンから聞こえる音について、弊社取り扱い機種のパワコンの音の大きさ、インターネット上の近隣トラブル事例について、パワコンの音と身近な家電製品の音の比較、太陽光発電を行わない時間帯のパワコンの動作、パワコン起動時の音といった点を中心にわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、パワコンの音に対する不安が解消され、安心して太陽光発電システムの導入を検討できるようになるはずです。ぜひ最後までお読みください。
ページ目次
太陽光パワコンから聞こえる「正常な音」とは?

太陽光発電システムの中核となるパワコン。電気を生み出す重要な役割を担う一方で、「どんな音がするんだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ここでは、パワコンが正常に動作している際に聞こえる音の種類や、その大きさについて詳しく解説していきます。
発電中に聞こえる音:ファンの回転音と冷却の仕組み
太陽光発電によって生まれた電気は、そのままでは家庭で使うことができません。
パワコンは、太陽光パネルで発電された直流の電気を、家庭で使える交流の電気に変換する重要な役割を担っています。この変換の過程で、パワコン内部の電子部品が発熱します。そのため、多くのパワコンには、内部の温度上昇を抑えるための冷却ファンが搭載されています。発電中は、この冷却ファンが回転する音が聞こえることがあります。
音の大きさは機種や出力によって異なりますが、一般的には静かな音です。
弊社取り扱い機種の動作音レベル
弊社の主力取り扱い機種における動作音レベルは、概ね25dBから40dBの範囲に収まります。
これは、非常に静かな図書館の中や、ささやき声程度の音量です。
以下に、騒音の目安となる一般的なdB(デシベル)数値の目安の表、弊社取り扱い機種の一部とそれぞれの特徴を踏まえた一般的な動作音レベルの目安をご紹介します。
<騒音の目安となる一般的なdB(デシベル)数値>
音の大きさ(dB) | 例 |
80dB | 電車の走行音、パチンコ店内 |
70dB | 騒がしい街頭、洗濯機の脱水音 |
60dB | 日中の会話、掃除機の音 |
50dB | 一般的な事務所、家庭用クーラーの室外機(弱運転) |
40dB | 静かな住宅地の昼間、エアコンの室内機 |
30dB~40dB | 図書館の中、冷蔵庫の運転音 ←弊社取り扱いパワコン(一般的なモデル) |
25dB~30dB | 置時計の秒針音、ささやき声 ←弊社取り扱いパワコン(静かなモデル)、 |
20dB | 静かな夜の郊外、ささやき声 |
10dB | ほとんど聞こえない音、木の葉の触れ合う音 |
ご注意点: 上記の動作音レベルは、あくまで一般的な目安であり、実際の運転状況や設置環境によって若干異なる場合があります。しかし、いずれの機種も日常生活において気になるほどの大きな音が発生することはありませんのでご安心ください。
起動時の音:「カチッ」という音の正体
太陽光発電システムが朝に発電を開始する際や、天候が回復して発電を再開する際に、パワコンから「カチッ」という小さな音が聞こえることがあります。
これは、パワコン内部の回路が作動する音であり、正常な動作を示すものです。例えるなら、ボールペンをカチとノックする程度の音の大きさです。特に気にする必要はありません。
発電しない夜間は無音:パワコンが停止する理由
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを利用して発電するため、日が沈み、太陽光がパネルに当たらなくなると発電を停止します。それに伴い、パワコンも動作を停止するため、夜間は基本的に音は全く聞こえません。
つまり、「夜中にパワコンの音がうるさくて眠れない」といった心配は無用です。
パワコンの音は本当に迷惑?近隣トラブルの真相に迫る

インターネット上では、パワコンの音が原因で近隣トラブルが発生したという情報も目にすることがあります。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?弊社がお客様から伺った事例や、最新のパワコンの性能を踏まえ、騒音問題の真相に迫ります。
インターネット上の騒音トラブル事例:その背景と実情
インターネット上では、「パワコンの音がうるさい」「近隣住民とトラブルになった」といった情報が散見されます。
これらの事例の背景には、初期のパワコンの騒音レベルが高かったことや、設置場所、住宅の構造などが影響している可能性が考えられます。
しかし、近年ではパワコンの技術も進化し、騒音対策がしっかりと施された製品が主流となっています。
弊社でのトラブル事例はゼロ:静音性の高いパワコンを採用
先にも述べた通り、弊社がこれまで販売・施工してきた住宅向けの太陽光発電システムにおいて、パワコンの音が原因で近隣トラブルが発生したという事例は一件もございません。
これは、
弊社が厳選した、静音性に優れた最新のパワコンを取り扱っていること、そして、お客様の住宅環境を考慮した適切な設置を徹底していることによるものと考えています。
生活音との比較:冷蔵庫、エアコン室外機との違い
パワコンの音の大きさをより具体的にイメージしていただくために、身近な家電製品の音と比較してみましょう。
- 冷蔵庫のモーター音: 一般的な冷蔵庫の運転音は30dB~40dB程度と言われています。弊社の取り扱い機種のパワコンの多くはこの範囲に収まります。つまり、パワコンの音は、普段私たちが気にすることなく過ごしている冷蔵庫のモーター音と同程度の大きさなのです。
- エアコンの室外機: エアコンの室外機の運転音は、機種や運転状況によって異なりますが、一般的に54dB~61dB程度と言われています。これは、パワコンの音と比較するとかなり大きく、明確に「うるさい」と感じるレベルです。
この比較からも、パワコンの音が日常生活において特段気になるような大きな音ではないことがご理解いただけるかと思います。
音の感じ方には個人差も:設置場所の工夫で音の影響を軽減
音の感じ方には個人差があり、また、住宅の構造や周囲の環境によっても聞こえ方が異なる場合があります。
もし、パワコンの音が気になるという方がいらっしゃれば、
設置場所を工夫することで音の影響を軽減できる可能性があります。
例えば、寝室の近くや隣家との境界付近を避けて設置したり、防音対策を施した場所に設置したりするなどの方法が考えられます。設置場所については、専門の業者である弊社にご相談いただければ、最適なプランをご提案させていただきます。
もしもの時の「エラー音」:正常音との違いと対処法

普段は静かに動作するパワコンですが、万が一、システムに異常が発生した際には、警告音を発することがあります。ここでは、正常な動作音とは異なるエラー音の種類や特徴、そして、もしエラー音が聞こえた場合の適切な対処法について解説します。
エラー発生時に鳴る警告音の種類と特徴
通常、パワコンは静かに動作しますが、万が一、システムに異常が発生した場合には、エラーを知らせるために警告音を発することがあります。エラー音の種類は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的には以下のような音があります。
- ピーピー音: 断続的に鳴る高音で、比較的軽微なエラーや一時的なエラーを示すことが多いです。
- ブーン音: 低く唸るような音で、内部の部品の異常や過負荷などが考えられます。
- カタカタ音、ガラガラ音: 内部の機械的な故障や異物の混入などが疑われます。
- キーン音:電力変換時に若干のモスキート音(蚊の羽音)がする可能性があります。中高年層には聞き取りづらく若年層ほど敏感に聞き取る高周波数帯だと言われています。
ピーピー音、ブーン音…音の種類でわかるエラーのサイン
エラー音の種類によって、ある程度エラーの原因を特定できる場合があります。
例えば、ピーピー音であれば、一時的な電圧の変動やセンサーの異常などが考えられますし、ブーン音であれば、冷却ファンの異常や内部の電気系統のトラブルなどが考えられます。
ただし、音だけで正確な原因を特定することは難しいため、取扱説明書を確認したり、弊社のような専門業者に相談することが重要です。
正常な動作音とエラー音を聞き分けるポイント
正常な動作音であるファンの音や起動時の「カチッ」という音は、一定のリズムで規則的に聞こえることが多いです。
一方、エラー音は、通常とは異なる音質であったり、断続的に不規則に聞こえたりすることが特徴です。普段からパワコンの音に注意を払っておくことで、異常が発生した際にすぐに気づくことができるでしょう。
エラー音が聞こえた際の確認手順とご自身でできる対処法
もし、パワコンからエラー音が聞こえた場合は、まずは以下の点を確認してみてください。
- パワコンの表示パネルを確認する: 多くのパワコンには、エラーの内容を示すエラーコードが表示されます。取扱説明書を参照して、エラーコードの意味を確認してみましょう。
- 接続ケーブルや配線を確認する: 目視で、ケーブルの断線やコネクタの緩みなどがないか確認します。
- ブレーカーを確認する: 分電盤のブレーカーが落ちていないか確認します。もし落ちていたら、一度リセットしてみましょう。
上記を確認してもエラー音が解消されない場合は、ご自身で無理に修理しようとせず、速やかに弊社にご連絡ください。
放置すると危険なエラー音と、すぐに弊社へ連絡すべきケース
特に、ブーン音やカタカタ音、ガラガラ音など、機械的な異常が疑われる音や、頻繁にエラー音が鳴る場合は、放置するとパワコンの故障につながる可能性があります。
また、エラー表示が消えない場合や、原因が特定できない場合も、専門的な知識が必要となりますので、すぐに弊社にご連絡ください。
住宅用太陽光発電の心臓部と言われるパワーコンディショナーが壊れた場合、せっかく作った電気も無駄になってしまうので、少しでも違和感を感じるようであれば点検をおススメ致します。
弊社取り扱い機種の一部とそれぞれの特徴
ニチコン

【特徴】
高品質・高信頼性が特徴で、住宅用から産業用まで幅広いラインナップを展開しています。特にトライブリッドパワコンは、太陽光発電と蓄電池の連携に強みを発揮します。
【おすすめの製品ラインナップ】- トライブリッドパワコンES-T3: 高効率なエネルギー変換と静音性に優れたモデルです。動作音レベルは30dB~35dB程度と想定されます。
- トライブリッドパワコンES-E1: コンパクト設計でありながら、高い機能性を備えています。動作音レベルは25dB~30dB程度と想定されます。
パナソニック

【特徴】
長年の実績と高い技術力に裏打ちされた、信頼性の高い製品を提供しています。屋内設置に適した集中型パワコンと、設置場所を選ばないマルチストリング型パワコンが揃っています。
【おすすめの製品ラインナップ】 屋内用の集中型パワコン- VBPC230NC3: コンパクトで設置場所を選ばない屋内専用モデルです。動作音レベルは25dB~30dB程度と想定されます。
- VBPC240NC3: 出力バリエーションがあり、様々な住宅に対応可能です。動作音レベルは25dB~30dB程度と想定されます。
- VBPC255NC3: 高出力に対応したモデルで、より多くの電力を効率的に変換します。動作音レベルは30dB~35dB程度と想定されます。
- VBPC244GM3T: 柔軟なシステム設計が可能で、幅広い設置環境に対応します。動作音レベルは30dB~35dB程度と想定されます。
- VBPC255GM3T: 高い変換効率と耐久性を両立したモデルです。動作音レベルは30dB~35dB程度と想定されます。
シャープ

【特徴】
シンプルで使いやすい製品設計が特徴です。屋外設置に適したモデルや、屋内・屋外兼用モデルなど、多様なニーズに対応できるラインナップです。
【おすすめの製品ラインナップ】 屋外用- JH-55KF4B: 耐候性に優れた屋外専用モデルです。動作音レベルは35dB~40dB程度と想定されます。
- JH-55NF3: 設置場所を選ばないフレキシブルなモデルです。動作音レベルは30dB~35dB程度と想定されます。
オムロン

【特徴】
産業用分野で培った高い技術力を活かした、信頼性の高いパワコンを提供しています。屋外仕様に特化したモデルが特徴です。
【おすすめの製品ラインナップ】 屋外仕様- KPR-A: 高い耐久性と安定した発電性能が特徴の屋外専用モデルです。動作音レベルは35dB~40dB程度と想定されます。
ファーウェイ

【特徴】
最新技術を積極的に採用し、高効率でスマートなパワコンを提供しています。
【おすすめの製品ラインナップ】- SUN2000-4.95K-LBO-NH: 高効率とコンパクトさを両立したモデルです。動作音レベルは25dB~30dB程度と想定されます。
パワコンの音に関するよくある質問と回答(Q&A)

ここまでパワコンの正常な音やエラー音、そして騒音トラブルの真相について解説してきました。しかし、まだいくつかの疑問が残っているかもしれません。
ここでは、お客様からよくいただくパワコンの音に関する質問にお答えします。さらに理解を深め、安心して太陽光発電システムを導入するための参考にしてください。
Q. パワコンの設置場所はどこが最適ですか?
A. パワコンの設置場所は、直射日光や雨風を避けられる屋内が推奨されます。屋内でも、温度変化が少なく、湿気の少ない場所を選びましょう。また、メンテナンスや点検がしやすい場所であることも重要です。設置場所についてご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
Q. 音が気になる場合の対策はありますか?
パワコンの音が気になる場合は、設置場所の変更や、防音対策を施すなどの方法があります。例えば、防音シートや防音ボックスなどを利用することで、音を軽減することができます。詳細については、専門業者である弊社にご相談ください。
Q. パワコンの寿命と音の変化は関係ありますか?
A. パワコンの寿命は一般的に10年~15年程度と言われています。寿命が近づくと、内部の部品が劣化し、異音が発生する可能性も考えられます。もし、これまでとは明らかに違う音が聞こえるようになった場合は、点検や交換を検討する時期かもしれません。
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Q. 蓄電池と連携した場合、パワコンの音は変わりますか?
A. 蓄電池と連携した場合でも、パワコンの基本的な動作音は大きく変わることはありません。ただし、充放電の状況によっては、わずかに音の大きさが変化する可能性はあります。
まとめ:パワコンの音への正しい理解で安心の太陽光発電ライフを

この記事では、太陽光発電のパワコンから聞こえる音について詳しく解説してきました。弊社の取り扱い機種においては、日常生活で気になるような大きな音が発生することはほとんどなく、近隣トラブルに発展するような事例もございません。太陽光発電システムの導入にあたっては、パワコンの音について必要以上に心配する必要はないということをご理解いただけたかと思います。
もし、パワコンの音に関してまだ不安な点や疑問点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。電池バンクのアドバイザーが、お客様の疑問に丁寧にお答えし、安心して太陽光発電システムを導入いただけるようサポートさせていただきます。

記事監修:電池バンク編集部
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太陽光・蓄電池・V2H等のお役立ち情報を発信しています。
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