ダイヤゼブラ電機のパワコンとは？
田淵電機の技術を継承した高性能パワコン

カテゴリ：太陽光発電・蓄電池

公開日： 2025-02-05

太陽光発電システムを導入するなら、パワーコンディショナ（パワコン）の選び方が成功のカギを握ります。

パワコンは、太陽光パネルが発電した電気（直流電力）を、家庭や事業所で使える電気（交流電力）に変換する重要な機器です。

つまり、発電した電気をムダなく使うためには、変換効率が高く、安定した性能を持つパワコンを選ぶことが欠かせません。

そこで注目したいのが、長年の実績と高い信頼性を誇る「ダイヤゼブラ電機（旧・田淵電機）」のパワコンです。

本記事では、ダイヤゼブラ電機のパワコンの特長やメリットを詳しく解説！「どのパワコンを選べばいいの？」と迷っている方にも、最適な選び方がわかるように紹介していきます。

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ダイヤゼブラ電機とは？旧・田淵電機の技術を継承した新たなスタート

太陽光発電システムの選定において、パワコンの信頼性は非常に重要です。ダイヤゼブラ電機は、その優れた技術と実績で、多くの信頼を集めてきました。特に、1990年代からのパワコン開発において培ったノウハウが、現在の製品にも活かされています。

田淵電機の歴史とパワコン技術

田淵電機は1925年に創業し、特に太陽光発電用のパワコンにおいては、1990年代から業界をリードする先進技術を開発してきました。

国内外で高い評価を受け、太陽光発電システムの品質向上に貢献し続けています。

日本の気候や電力事情をしっかりと反映させた製品設計により、厳しい環境下でも安定したパフォーマンスを実現し、業界での信頼を築きました。

その技術力は現在、ダイヤゼブラ電機に引き継がれ、さらに進化を続けています。

ダイヤゼブラ電機への事業継承と新たな進化

2019年にダイヤモンド電機が田淵電機を完全子会社化し、2021年には「ダイヤゼブラ電機株式会社」として新たなスタートを切りました。

こうして、田淵電機で培われた信頼性と技術は、そのまま引き継がれ、さらに発展を遂げています。現在では、パワコンだけでなく、蓄電池の分野でも注目され、製品ラインが広がりました。

特に「アイビス7（EIBS7）」は家庭用蓄電池として高く評価され、蓄電池メーカーとしての新しい一面も持っています。

ダイヤゼブラ電機は、住宅用・産業用の太陽光発電システム向けに、さらに高性能なパワコンを提供し、太陽光発電業界をこれからも引っ張っていく存在です。

ダイヤゼブラ電機製パワコンの特長

ダイヤゼブラ電機のパワーコンディショナは、太陽光発電システムの効率と信頼性を大きく向上させる先進的な技術を搭載しています。
ここでは、特に注目される「フルMPPT方式」や、さまざまな太陽光パネルに対応できる柔軟性、そして高い安全性についてご紹介します。

フルMPPT方式による高効率な発電フルMPPT方式による高効率な発電

ダイヤゼブラ電機のパワーコンディショナは、「フルMPPT方式」を採用しています。この方式では、太陽光パネルを複数の回路（ストリング）ごとに最適な発電を追いかけます。

通常のシステムでは、すべてのパネルが一緒に管理されるため、一部のパネルに影がかかると、全体の発電効率が下がってしまうことがあります。

つまり、影のかかった部分が全体の発電に影響を与え、発電量が減少することがあります。

しかし、フルMPPT方式では、パネルごとに状態が異なっていても、それぞれの最適な発電を引き出すことができます。

これにより、例えば一部のパネルに影がかかったり、汚れや雪が積もったりしても、無駄な発電ロスを減らし、安定した発電を実現します。

様々な太陽光パネルに対応

ダイヤゼブラ電機のパワコンは、回路ごとに同じ種類のパネルを使うことで、シリコン系や化合物系など、異なるタイプのパネルを組み合わせてシステムを構築することができます。この柔軟性により、さまざまな種類のパネルの運用が可能です。

特に、古いモデルのパネルを交換しようとした際に、同じモデルが市場に無いこともあります。

そんなときでも、ダイヤゼブラ電機のパワコンは、回路ごとに同じ種類のパネルを使えば、異なるタイプのパネルを組み合わせて運用できるため、システムを安心して維持することができます。

これにより、パネルの入手が難しくなったり、技術の進化により新しいパネルに交換したりする場合でも、システム全体の安定した発電を長期間維持できるのです。

高い安全性と長寿命

ダイヤゼブラ電機のパワーコンディショナは、安全性や耐久性にもこだわりがあります。

たとえば、雷などの自然災害から太陽光パネルを守るために、高周波絶縁トランスを採用しています。これにより、長期間使用しても安心して運転できるのです。

また、温度や電圧の上昇を抑える機能があり、過熱や過電圧による発電効率の低下を防ぎます。

さらに、屋外に設置することが多いため、熱がこもりにくい設計になっており、日本の気候でも安定して使用できます。

単相と三相パワコンを取り扱い

ダイヤゼブラ電機では単相と三相パワコンを取り扱いしています。単相パワコンは、主に家庭用の太陽光発電システムで使用され、100Vまたは200Vの電圧に対応しています。一般住宅に適したタイプで、小規模な発電システム向けに設計されています。

一方、三相パワコンは、商業施設や工場などの大規模システム向けに使われるタイプです。三相200Vなどの高電圧に対応しており、発電量の多いシステムに適しています。そのため、産業用太陽光発電で広く活用されています。

ダイヤゼブラ電機製単相パワコンの製品紹介

単相パワーコンディショナは、家庭用や小規模なシステムに最適です。選び方のポイントは「発電量に合った容量」と「設置する太陽光パネルの数」です。以下にそれぞれの特徴を紹介します。

3回路/単相5.5kW (EHF-S55MP3B)

一般家庭に最適な5.5kW単相パワーコンディショナです。平均的な住宅の屋根に設置する3〜4kWの太陽光パネルに丁度良い容量で、日中の電気使用量を十分にカバーできます。

例えば、一般的な家庭環境では、1日あたり約15〜20kWh 程度の発電量が見込めます。パネルの枚数でいうと、400Wの太陽光パネルの場合、8〜10枚程度が目安となります。

4回路/単相8.0kW (EHF-S80MP4B)

少し大きめの住宅や店舗・事務所に最適な8.0kW単相パワーコンディショナです。4〜6kWの太陽光パネルを設置する場合に適しており、家族が多いご家庭や、ある程度の電力消費量がある事業所におすすめです。

例えば、一般的な環境では、1日あたり約20〜30kWh 程度の発電量が見込めます。年間では約7,300〜10,950kWh程度の発電量に相当します。

対応するパネルの枚数は、400Wの太陽光パネルの場合、10〜15枚程度が目安となります。（例：4kWシステムの場合、400Wパネル×10枚）

5回路/単相9.9kW (EHF-S99MP5B)

二世帯住宅や店舗併用住宅など、電気使用量が多いご家庭に最適な9.9kW単相パワーコンディショナです。6〜8kWの太陽光パネルを設置する場合に適しており、将来的に太陽光パネルの増設を検討している方にもおすすめです。

例えば、一般的な環境では、1日あたり約30〜40kWh 程度の発電量が見込めます。年間では約10,950〜14,600kWh程度の発電量に相当します。

対応するパネルの枚数は、400Wの太陽光パネルの場合、15〜20枚程度が目安となります。（例：6kWシステムの場合、400Wパネル×15枚）

※ 上記はあくまで目安であり、実際の発電量やパネル枚数は、日射量、設置角度、地域、屋根の形状など様々な条件によって異なります。

ダイヤゼブラ電機製三相パワコンの製品紹介

三相パワーコンディショナは、大規模施設や商業施設向けに最適です。高出力が求められる場合や、より複雑な制御が必要な場合に選ばれることが多いです。

5回路/三相9.9kW (EPG-T99P5)

中小規模の工場や店舗、オフィスビルなどに最適な9.9kW三相パワーコンディショナです。6〜8kWの太陽光パネルを設置する場合に適しており、比較的電力使用量が多い施設におすすめです。

例えば、一般的な環境では、1日あたり約40〜50kWh 程度の発電量が見込めます。年間では約14,600〜18,250kWh程度の発電量に相当します。

対応するパネルの枚数は、400Wの太陽光パネルの場合、15〜20枚程度が目安となります。（例：6kWシステムの場合、400Wパネル×15枚）

5回路/三相9.9kW (EPG-T99MP5-GK)

電力使用量の調整や負荷管理が求められる施設に最適な9.9kW三相パワーコンディショナです。6〜8kWの太陽光パネルを設置する場合に適しており、エネルギー効率を最大化したい施設におすすめです。

例えば、一般的な環境では、1日あたり約40〜50kWh 程度の発電量が見込めます。年間では約14,600〜18,250kWh程度の発電量に相当します。

対応するパネルの枚数は、400Wの太陽光パネルの場合、15〜20枚程度が目安となります。（例：6kWシステムの場合、400Wパネル×15枚）

※ 上記はあくまで目安であり、実際の発電量やパネル枚数は、日射量、設置角度、地域、屋根の形状など様々な条件によって異なります。

ダイヤゼブラ電機のパワコンを導入するメリット

ダイヤゼブラ電機は、日本の気候や電力事情に合わせた製品を提供する国内メーカーです。そのため、安定した発電性能を誇り、万が一のトラブルにも迅速に対応できるサポート体制が整っています。

国内メーカーならではの安心感とオンサイト対応によるサポート

特に、故障や不具合が発生した際には、メーカーのスタッフが直接現地に訪れて修理やメンテナンスを行います。

このオンサイト保証によって、機器の稼働停止時間を最小限に抑えることができ、スムーズにシステムを再稼働させることができます。こうしたサポートが、長期的な運用の安心感を支えます。

一方、他の一部メーカーが採用しているセンドバック保証では、故障した機器を取り外して送付し、修理が完了するまで発電がストップしてしまいます。

さらに、修理後には再設置を依頼しなければならないため、手間やコストがかかります。オンサイト対応なら、こうした手間を省くことができ、素早く復旧することができます。

高い信頼性と耐久性

ダイヤゼブラ電機は、長年の技術の蓄積により、パワコンの高い信頼性と耐久性に定評があります。

太陽光発電システムは長期的な運用が求められるため、耐久性の高い製品が不可欠です。ダイヤゼブラ電機のパワコンは、過酷な環境にも耐えられるように設計されており、厳しい安全性試験にも合格しています。

例えば、JIS C 8715-2:2019（太陽光発電システム用パワーコンディショナの安全性要求事項を定めた日本の工業規格）に基づいたさまざまな安全性確認試験（外部短絡試験※1、加熱試験※3、過充電試験※3など）をクリアしています。

これらの試験をクリアすることで、ダイヤゼブラ電機のパワコンは、長期間にわたって安定した発電性能を発揮できることが保証されています。

※1外部短絡試験: 外部での短絡（ショート）が発生した場合でも、製品が安全に停止し、火災などの二次災害を防ぐための試験です。
※2加熱試験: 製品が異常に発熱した場合でも、火災などの危険がないことを確認する試験です。
※3過充電試験: バッテリーを過充電した場合でも、バッテリーの破損や発火を防ぐための試験です。