SUMMARY
このガイドのポイント
- V2Hは、電気自動車(EV・PHEV)の電池にためた電気を家で使えるようにする設備
- EVの電池は家庭用蓄電池より大容量のものが多く、停電時の備えや、太陽光の電気の有効活用に役立つ
- 使えるのはV2Hに対応した車種だけ。車と設置場所の条件を最初に確認する
- 2026年度の国のV2H補助金(CEV補助金)は受付を終了。自治体の補助金が使える場合がある
目次
V2Hの仕組みと、できること
V2H(Vehicle to Home)は、電気自動車の電池にためた電気を、家で使えるように変換する設備です。ふつうの充電器は家から車へ電気を送るだけですが、V2Hは車から家へ電気を送ることもできます。
V2Hでできる3つのこと
01
電気代を下げる
太陽光の電気や、安い時間帯の電気をEVにためて家で使います。
02
停電に備える
停電時はEVを非常用の電源として使えます。
03
早く充電できる
家庭用の普通充電コンセントより短い時間で充電できる機種が多くあります。
V2Hと家庭用蓄電池の違い
V2Hと家庭用蓄電池は、どちらも「電気をためて家で使う」ための設備ですが、得意なことが違います。
| V2H(+EV) | 家庭用蓄電池 | |
|---|---|---|
| ためられる量 | EVの電池は大容量のものが多い | 家庭用として使いやすい容量 |
| いつでも使えるか | 車が出かけている間は使えない | 常に家にあるので、いつでも使える |
| 向いている家 | EV・PHEVに乗っている/買い替え予定がある | 車を持たない・日中に車を使うことが多い |
| 組み合わせ | 蓄電池と一緒に使える機種もある(V2H連携型など) | V2Hと組み合わせられる機種もある |
POINT
日中に車で出かけることが多いご家庭は、V2Hと蓄電池を組み合わせると、車がない時間も電気を使えます。
対応車種と設置の条件
V2Hを使うには、車と設置場所の両方の条件を満たす必要があります。
V2Hに対応した車種
V2Hに対応したEV・PHEVが必要です。同じ車種でも年式やグレードで対応が分かれることがあるため、車検証の型式で確認します。
駐車位置と設置スペース
V2H本体を置く場所、充電ケーブルが届く距離、分電盤までの配線ルートを確認します。
- 本体の設置場所:屋外の駐車場の近くに設置するのが一般的です。
- 電気の契約・分電盤:家全体に電気を送るタイプでは、分電盤まわりの工事が必要になります。
- 太陽光との接続:既設の太陽光発電とつなぐ場合は、パワコンの種類も確認します。
メリットとデメリット
+メリット
- 大容量の電気をためられるEVの電池を家の蓄電池として活かせる
- 停電時の備えになる機種によっては家全体に電気を送れる
- 太陽光の電気を無駄にしない卒FIT後も、発電した電気をEVにためて使える
- 充電が早い普通充電コンセントより短い時間で充電できる機種が多い
−デメリット
- 初期費用がかかる本体と工事の費用がかかる
- 車がないと使えない外出中は家に電気を送れない
- 対応車種が限られるV2Hに対応したEV・PHEVが必要
費用の考え方と2026年度の補助金
V2Hの費用は、機種(家全体に送れるか、太陽光・蓄電池と一体か)と工事の内容(配線の距離、分電盤の工事)で変わります。
2026年度のV2Hの補助金
| 制度 | 内容 | 受付状況 |
|---|---|---|
| CEV補助金(国・V2H) | V2H充放電設備。個人は機器費の1/2(上限75万円)+工事費(上限55万円)、合計最大130万円 | 受付終了2026年7月17日に開始し、8月下旬に予算に達し終了 |
| 都道府県・市区町村 | 多くの都道府県・市区町村が独自の補助金を用意。都道府県ごとの内容は都道府県の補助金にまとめています | 制度ごと募集時期・方法(先着・抽選)は自治体ごとに異なる |
※2026年10月時点の情報です。受付状況や金額は変わることがあるため、最新の内容は各制度の公式サイトでご確認ください。
国のCEV補助金(2026年度実施分)は、個人の場合で最大130万円(機器費の1/2・上限75万円+工事費・上限55万円)でしたが、8月下旬に予算に達して受付を終えました。自治体によっては独自のV2H補助金があり、国の補助金と併用できる場合もあります。
CAUTION
補助金は予算に達すると受付が終わります。次の募集に備えて、機種選びと見積もりを早めに進めておくのがおすすめです。電池バンクでは補助金の申請を年間750件以上代行しています。
V2Hの補助金の詳細はV2H充放電設備の補助金ガイド、補助金の全体像は2026年度 補助金まとめで解説しています。
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導入の流れ
- 01ご相談・お見積り
お車の車種と電気の使い方をうかがい、機種をご提案
- 02現地調査
駐車位置・分電盤・配線ルートを確認
- 03ご契約・補助金申請
使える補助金の確認と申請を代行
- 04設置工事
V2H本体の設置・配線と動作確認
- 05使用開始・アフター
充電・給電の使い方のご説明とサポート

施工事例|茨城県阿見町
Qセルズ Q.TRON+デンソー Dシリーズを導入
- メーカー
- Qセルズ
よくあるご質問
どの車でもV2Hは使えますか?
使えるのはV2Hに対応した電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)です。同じメーカーでも車種や年式で対応が分かれるため、ご検討の機種とお車の組み合わせを事前に確認します。
V2Hを使うとEVのバッテリーは劣化しますか?
充放電の回数が増えるため影響はゼロではありませんが、残量の下限を設定するなど使い方の工夫で負担を抑えられます。車のメーカーが定める条件も確認しておきましょう。
太陽光発電がなくてもV2Hは意味がありますか?
電気代の安い時間帯にEVへ充電して家で使ったり、停電時の非常用電源にしたりできます。ただし電気代を下げる効果は、太陽光発電と組み合わせたほうが大きくなります。
CONCLUSION
まとめ
V2Hは、電気自動車を「走る蓄電池」として家とつなぐ設備です。停電時の備えになり、太陽光と組み合わせれば昼の電気を夜に回して電気代を下げられます。
ただし、使えるのは対応する車種だけで、設置場所の条件もあります。まずはお乗りの車(またはご検討の車)と駐車位置を確認し、ご家庭に合う機種を選びましょう。
SUPERVISOR
電池バンク編集部運営:エネルギーバンク株式会社|太陽光発電・蓄電池・V2Hの販売施工専門店
太陽光パネルや蓄電池、V2Hの提案から施工までを全国対応で手がける電池バンクの編集部です。累計10,000件以上の施工実績をもとに、導入前に知っておきたい情報をわかりやすく発信しています。
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